用語解説


索引インデックス

マ ヤ

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インストアマーキング

Instore Marking
小売店の現場でJANコードのラベルが作成できるように、JANコードの国別番号のうち20〜29をインストアマーキング用に指定されています。インストアマーキングの方法は下記の種類があります。プライスを含んだコードは生鮮食品や計量商品など価格が個々に異なる場合に使用します。流通商品等で、あらかじめ印刷されたバーコードはソースマーキングと呼びます。

FF2 X1 X2 X3 X4 X5 X6 X7 X8 X9 X10 C/D
20〜29, 02 商品アイテムコード チェックデジット

FF2 X1 X2 X3 X4 X5 X6 P1 P2 P3 P4 C/D
20〜29, 02 商品アイテムコード プライス チェックデジット

2 X1 X2 X3 X4 X5 X6 C/D
フラッグ 商品アイテムコード チェックデジット

2 X1 X2 P1 P2 P3 P4 C/D
フラッグ 商品アイテムコード プライス チェックデジット

カスタマディスプレイ

Customer Display
お客さんに対し、売上商品や合計金額、つり銭金額などを表示する装置です。 ポールディスプレイなどと呼ばれることもあります。
表示装置としてはVFD(蛍光表示管), LCD, LEDなどがあります。
VFDを用いたものが輝度・視野角・寿命などからすぐれているため、多くのレジで使用されています。

参照 → カスタマディスプレイ

 

稼働率

装置の稼働率を計算する場合、下記の計算式を使用します。

稼働率 = MTBF  ÷ (MTBF + MTTR)

参照 → MTBF, MTTR


キーボードウェッジ

Keyboard Wedge
パソコンのPS/2キーボードコネクタに連結接続を行うインターフェースです。
ウェッジは楔(クサビ)という意味で、キーボードのケーブルに楔で割り込んで接続する意味からきているようです。(実際にはコネクタ接続なので、ケーブルに楔は入れません。) バーコードスキャナやレジキーボードのようにキーボードからの入力を行う装置の接続に用いられます。接続に用いられます。
電気的に連結する回路を備えているため、通常のキーボードと併用することができます。

 

キャッシュトレィ

Cash Tray
キャッシュドロワの引出しの中に入っており、紙幣や貨幣をしまうような仕切りがついています。

 

キャッシュドロワ

Cash Drawer
現金や金券などをしまっておく引出しです。通常会計時にレジからのコマンドにより引出しが開きます。 
引出しの中は紙幣および貨幣を入れる枠があります。
接続インターフェースは、パソコンと直結するシリアルタイプと、レジプリンタと直結するDKDタイプがあります。

参照 → キャッシュドロワ

 

共通雑誌コード

雑誌に印刷されたコードです。

現在は定期刊行物コード(雑誌)に仕様および名称が変更されました。

下記は、旧共通雑誌コード仕様の参考資料です。

参考用:共通雑誌コード仕様[旧仕様]

共通雑誌コード管理センター(トーハン雑誌営業部にて登録受付)で管理されています。
13桁のJANコード体系をとり、以下の形式となっています。
 
1 1 I1 I2 I3 I4 I5 V1 V2 P1 P2 P3 C/D
フラッグ 雑誌コード 月号コード 10円単位価格(5%税込) チェックデジット

※1万円以上もしくは1円単位の端数がある場合、10円単位価格欄は000になります。

参照 → 定期刊行物コード(雑誌)、 書籍JANコード

 

ギロチン式

レシートプリンターのカッターの種類で、ギロチン歯により紙に断裁します。
機種により歯の形状とカットするタイミングによりレシート紙の一部をつなげたまま残すことができます。

 

グリーン調達

環境に有害とされる物質を製品から排除する目的から、部材調達の際にそれら環境に有害とされる化学物質が含まれないことを確認を行い購入を行う。 欧州ではRoHSなど法的な規制があるが、国内法では化学物質をリスト化されていない。そのため、各企業が自主的に排除物質を決めざるをえず、 企業によっては、(6品目に限定されたRoHSと比べ)非常に多岐にわたる化学物質の排除が実施されている。
これら排除化学物質のリストや回答フォーマットを統一しようとする動きもあり、グリーン調達調査共通化協議会などの団体も運営されている。

参照 → グリーン調達調査共通化協議会RoHSREACH規則


コントロールコード

Control Code
ASCIIコードのうち、文字表示を目的でなく、通信や端末装置を制御するために規定されたコード。
ASCIIコード(0から127:16進表記0x00〜0x7F)、JISコード(0から255:16進表記0x00〜0xFF)のうち、x7F)、JISコード(0から255:16進表記0x00〜0xFF)のうち、
0から31(16進表記0x00〜0x1F)の部分を指します。
コントロールコードはCR(0x0D)、LF(0x0A)、Bell(0x07)、ESC(0x1B)などがあります。キーボードからはCtrlキーを押しながら@(16進表記で0x4x,0x5xに相当するキー)〜を押すとコントロールコードが発生できます。
参照→ANK文字コード表ASCIIコード コントロールコード名称表

 

サーマル紙

レシート用紙やFAX用紙として普及しました。熱により発色する薬品を紙の表面に塗布してあり、サーマルヘッドを用いたプリンタで印字します。

参照 → 消耗品価格表

 

サーマルプリンタ

サーマルプリンタは、サーマルヘッドを用い熱により印刷を行うプリンタです。
現在のレシートプリンタや多くのラベルプリンタはサーマルプリンタが主流となっています。
以前民生用などで小さなサーマルヘッドを低速に移動させて印刷するシリアルタイプが存在しましたが、現在のサーマルプリンタでは、用紙印字幅分のドットが横一列に並んだラインヘッドを用いて印刷されるため、高速に印刷されます。
サーマルレシートのように、紙自体が発色するダイレクトサーマル印刷は、紙交換のみで運用でき、漢字など中密度で印字でき、印字がきれいで、故障が少なく、比較的安価であるので、
近年導入されるレジのレシートでは、ほとんどがこの方式になっています。
ラベルプリンタなどでは、ダイレクトサーマルや印字するドット位置のフィルムのインクをヘッドの熱により溶融して直接紙に転写する熱転写方式、また中間色などが必要な場合、インクを熱で蒸発させることで、濃度(インク量)を調整する昇華印刷方式が、サーマルプリンタでの主な印刷方式となります。

参照 → 業務用小型プリンタ
 

サーマルヘッド

レシートプリンタやFAXなどで用いられる印刷を書き込む部分です。電気を流すと発熱する素子が印刷するドットの数分、横一列に並んでいます。半導体の技術で作られているので、微細なヘッドが作成でき細かいドットを構成できるので美しい漢字を印字することができます。、印刷自体は機械的動作を伴わないで電気的(発熱)に行われるため、高速・静かに印刷できます。
微細な半導体加工技術で作られる薄膜ヘッドと、印刷技術などで作られる厚膜ヘッドがあります。

 

質量

質量は、計量法で定められた 重さを示す用語で、日本国内ではSI単位に係る計量単位としてグラム(g)、キログラム(kg)、トン(t)を用います。

一般的には重さ(質量)を重量と呼んだり、また重いものを重量物と呼びますが、厳密には計量法で、グラム(g)、キログラム(kg)、トン(t)などの計量単位を用いるものは質量であると定められています。

デジタルスケールは質量表示ですが、実際の測定は重力下での重量測定なので、質量を表示するためには重力加速度を考慮する必要があります。
精密なデジタル秤では、校正に正確な分銅(校正分銅)を用い、その正確な質量との比で測定結果を表示するので、正しい質量が得られます。
校正分銅が使用できない場合、デジタル秤に測定場所の重力加速度を与えることで、測定誤差を少なくするものがあります。

精密デジタルスケールの重力加速度補正値の例として、国内の場所により、沖縄=9.791, 東京=9.798, 福島=9.800, 網走=9.806(m/sec2)のような値となり ます。
北海道の一番北側付近が国際単位系の標準重力加速度 9.80665に近いので、重量と質量との誤差が国内では一番少ない場所となります。
地球の回転の最外周(赤道付近)に近くなるほど遠心力が強く働き、重力を打ち消しますので、重力加速度の値は小さくなります。
同じ質量のものでも、受ける重力加速度の違いから、沖縄と網走とでは重量としては約0.15%異なることになります。
(重力の影響を受ける測定方法をもちいたスケールで、重力加速度の補正がされない場合、最小桁に重力加速度の影響が出ことが考えられます。
具体的には、100kg程度測れる体重計で、500g単位の表示の体重計では表示は誤差の範囲内ですみますが、50g単位まで表示できる体重計では、 表示に誤差が現れます。)

参照 → 重量
 

シリアル通信

パソコンでは通常1つのデータをあらわすのに8ビットや16ビット、32ビットなどの単位で構成されています。それらデータ信号を他の機械とやりとり(通信)しようとした場合、信号先の数が多く必要になってしまいます。少ない電線でも信号を送れる方式の1つがシリアル通信です。シリアル通信の場合、送信側は1つの信号線にデータを各ビットごとに順番に送り出し、受信側ではそれを元の形に組み直します。
プリンタなどではデータ信号それぞれの信号線をもつパラレル通信を用いられることがあります。

参考:コネクタ資料

参照 → RS232インターフェースパラレル通信ブレーク信号

 

重量

重量とは、質量(kg)に重力加速度(m/sec2)をかけたもので、地表で物体が受ける力を示します。
重量の単位としては、現在の日本国内では国際単位系でN(ニュートン)が用いられています。
(かつては重量の単位として、キログラム重kgfが用いられていました。1kgf = 9.80665Nとなります。)
重量単位としてN(ニュートン)を用いることで、(家庭やオフィスなど利用する一般的な秤や体重計、キッチンスケールなどの精度では、)その測定値は重量でも質量でもほぼ同じになります。

参照:質量

 

書籍JANコード

書籍として流通している本に印刷されたコードで、国際標準図書番号体系(ISBN)をJAN体系に組み入れたものです。
書籍の裏表紙に、上下2段のJANコードが印刷されています。

1段目

978 I1 I2 I3 I4 I5 I6 I7 I8 I9 C/D
ISBNプリフィックス ISBNコード(チェック数字を含まない) チェックデジット

2段目
192 C1 C2 C3 C4 P1 P2 P3 P4 P5 C/D
JAN2段目
プリフィックス
図書分類コード 税抜本体価格(1円単位) チェックデジット

出版社からの登録申請は、日本図書コード管理センターで行われています。
書籍JANコードは、日本図書コード管理センターとJANコードを管理している流通システム開発センターが連携して管理を行っています。

参照 → 定期刊行物コード(雑誌)ISBNMS7120 Orbitの書籍用二段バーコード読取りについて


スイッチング電源

電源は必要な電圧を、安定して供給するための装置です。
スイッチング電源(Switching Power Supply)は、整流された直流をFETやトランジスタなどスイッチング素子で高速にON/OFFすることで、インダクタにエネルギーを蓄積し 、必要な電圧を発生します。また、スイッチするタイミングを制御することで出力電圧を安定化させます。
スイッチングのON/OFFの長さで制御する方式をPWM(Pulse Width Modulation)方式と呼びます。
入力電圧と出力電圧の関係により昇圧型(Boost type converter)、降圧型(Buck type converter)、昇降圧型(Buck-boost type converter)があります。
従来のシリーズ型電源に比べ回路的には複雑ですが、重量のあるAC用トランスを必要としないため、コンパクトで軽量な電源ができます。


セントロニクス(セントロコンパチ)

かつてコンピュータ業界ではセントロニクス社(Centronics)のプリンタインターフェースが業界標準となっていました。
(現在セントロニクス社はなくなったようです。)
このインターフェースはプリンタ側36PinのDコネクタ(アンフェノールやチャンプコネクターなどともよばれていました)に接続して、データを8ビット単位のパラレル伝送を行うます。そのインターフェース仕様に準拠したプリンタインターフェースを持ったパソコンはセントロニクスインターフェースとか、セントロ コンパチ(セントロニクスインターフェースコンパチブル)とよばれています。おおくのパラレル仕様のプリンタコネクタはセントロニクス準拠となっています。
パラレル伝送なので、プリンタへの大量のデータを送る際、安価で高速なインターフェースとして近年まで用いられてきました。
しかし、信号線の数が多く、コネクタが大きくなるため、レジ用プリンタなどでは今でも現役ですが、一般のPC用プリンタとしてのインターフェースとしては、最近ではUSBインターフェースに とってかわられました。
セントロニクス準拠の手順ではデータ出力-STROBE-ACKにより通信を行います。
セントロニクス準拠とよばれていても、STROBE-ACKの出力タイミングで若干異なる場合があります。
(Strobeを制御(OFF)するのに、Printer側からのACKを待つものとACKを待たないものがあります。)

 

ソースマーキング

流通商品に、あらかじめ印刷されたバーコードをソースマーキングと呼びます。
参照 → インストアマーキング

 

ソレノイド

電磁石です。ドロワをオープンさせる際、留め金具をはずすのにソレノイドを用いています。

 

タンデム

ツーステーション参照

チェックサム

入力された値が正しいかを判断する為のコードです。基本的には、入力した値を足し合わし計算した値を使用します。足し合わせる方式や数字の重み付けなどによりいくつもの方法が考えられるので、使用する方式を合わせる必要があります。
チェックコードとしては、チェックサムより複雑なCRCコードなどがあります。

ツーシート

ツーステーション参照

ツーステーション

レジプリンタで、レシートプリンタとジャーナルプリンタが前後に配置されたサーマルプリンタをタンデムと呼ぶ場合があります。ツーステーションのほかメーカーなどによりタンデム(CBM)やツーシート(エプソン)やなど呼ぶ場合もあります。

通信制御線

非同期シリアル通信を行う場合、受信側の処理能力により受信ができない状態の場合にデータの取りこぼしを防ぐために通信制御線を用いフロー制御します。
その他にモデムなどのキャリア検出(DCD)、電話着信ベル検出信号(RI)などもあります。

→ RS232, フロー制御, RTS, CTS, DTR, DSR

 

定期刊行物コード(雑誌)

雑誌用のJANコードです。(通常のJANコード体系とは異なります。)
2004年6月の新コード体系に移行する際、名称が「共通雑誌コード」から定期刊行物コード(雑誌)に変更されました。
1つのバーコードシンボルに見えますが、実際にはJANコードとアドオンコードの2つ並んだバーコードで構成され、コード体系は以下の合計18桁で構成されます。
本コードに対応していないバーコードスキャナの場合、JANコード部分のみが読み取られます。

JANコード
491 X1 I1 I2 I3 I4 I5 V1 V2 Y C
定期刊行物 予備 雑誌コード 月号コード 年号 チェックデジット
 
アドオンコード
X1 P1 P2 P3 P4
予備 本体価格


出版社からの登録申請は、共通雑誌コード管理センターで行われています。
共通雑誌コードは、共通雑誌コード管理センターとJANコードを管理している流通システム開発センターが連携して管理を行っています。
 

参照 →定期刊行物コード(雑誌)について 、 書籍JANコード

 

電子棚札

電子棚札 ESL(Electronic Shelf Label)は、商品棚の店頭価格表示用商品棚札を、印刷や手書きなどからLCDなどに置き換えた電子表示装置です。
表示内容を、無線や赤外光通信などコンピュータなどからリモート制御できるようになっているものもあり、それらを用いるとレジ価格マスターファイルとの連動で、価格変更や、特価情報、税額変更など従来人力に頼っていた棚札変更作業を自動化・リアルタイム更新などにすることができます。

 

ドットインパクトプリンタ

磁力で金属ワイヤを瞬間的に押し出し、ワイヤ先端(ピン)をインクリボン越しに紙に打ち付けることにより、ドットを印字するプリンタです。
機械的動作を伴うため、速度の限界があり、またかなりの騒音も発生します。
圧力をかけて印刷するので、プリンタの機種によっては複写用紙を用いることができます。
重量がある大きなヘッドを移動させながら印刷を行うため、装置の小型・軽量化が難しく、高騒音、低速印字、低密度印字、高故障率、単色、低価格化が難しいなど
現代のプリンタに求められる性能要求を満たすことができないため、近年は複写などを必要とする特殊用途に限られています。

 

二次元バーコード

多くのデータをバーコードに入れるため、バーコードのデータを横方向から縦方向にも記録する技術。いろいろな二次元バーコードが考案され実用化している。一般的に記録密度が高いため、漢字など多くの文字を含めることができるバーコードもある。
面にたいする画像処理が必要になるため、バーコードスキャナは高価になる。QRコード、PDF417などが実用的に使用されている。

参照 → 4206 - 2次元バーコード対応 高性能エリアイメージャ [バーコードスキャナ]

パソコンレジ

参照 → PC-POS


ハンディターミナル

ハンディターミナルなどとよばれる(米国では主にハンドヘルド)、電池駆動の業務用小型端末装置。棚卸や業務管理、レストランのオーダー受付などで使用されます。データ蓄積のほか、プログラムにより入力された情報を元に、その場で処理を行うことができるため、ある程度複雑な業務にも使用できます。
機種によりさまざまな形状があり、バーコードスキャナやプリンタを内蔵した機種もあります。

参照 → PDA

 

パラレル通信

データ通信線を複数本を使用して、一度に多数のデータを送ることができる通信方法です。
セントロニクスタイプのプリンタインターフェースなどで用いられています。
パラレル通信は一度に多数のデータを送る事ができるので、高速にデータを送ることができますが、通信距離が長い場合、たくさんの信号ケーブルが必要となるため、短距離での通信に適しています。

参照 → シリアル通信

 

非同期通信

シリアル通信を行う際にクロック信号を送信しないで、データの開始から設定した時間でデータビットが送信することでデータ通信をおこないます。
データの先頭でスタートビットと呼ばれる信号期間を持ち、そこから一定間隔(ボーレート)でデータビットをサンプルし、最後にストップビットで終了します。
データビット長は一般的に5から8ビットあります。
一般的にRS232レベルでの低速なシリアル通信でよく用いられます。

ファンレスPC

PC(Personal Computer)内部では、自己発熱により高温となり、CPUや電源、HDD,ビデオコントローラチップなどそのままでは規定温度に保てない素子がある。
多くのPCではそれらを冷却するために空冷用ファンを用いている。
ファンを用いることで低コストで冷却することができるが、騒音や周囲の塵やほこり、常に回転負荷がかかるためファン自体の寿命が短く問題を発生ている。ファンレスPCはファンをPCからなくすことで騒音やファンの寿命の問題を解決している。
また、密閉構造のPCにより防塵性を高めたPCもある。

参照 →防塵対応ファンレスコンピュータUCM-0822A

フロー制御通信

シリアル通信を行う際 、大量のデータが送られることで、受信側の処理が追いつかず、データの取りこぼしが起きないよう、基本的に受信側の都合で、受信できる/できないを送信側に通知する通信制御 のこと。
ハンドシェーク制御と呼ばれることもあります。
一般的なシリアル通信では、受信できる/できないを示す制御用のポートを、専用ケーブルにて接続して通信を行うハードウェア制御と、特定の通信コードをコントロールコード として、受信できる/できない(XON/XOFF)とみなして行うソフトウェア制御があります。

ハードウェア制御の代表的な方法は、パソコンではRTS(受信可能を示すフラグ出力)-CTS(フラグ入力)を用います。
また、シリアルインターフェースの業務用プリンタではDTR(受信可能を示すフラグ出力)-DSR(フラグ入力)を用いています。
これらプリンタをパソコンへ接続する場合、ハードウェアハンドシェークを行う場合、制御に用いる信号が異なりますので注意が必要です。

参照 → シリアル通信

ラベルプリンタ

裏に粘着材が塗布されたラベルに印字を行うプリンタです。レシートプリンタと似ていますが、ラベルの切れ目(先頭)を検出する機能が備えられています。また機種により裏紙の自動剥離機能や大型ラベルストックのほか転写リボン印字などに対応しています。

参照 → レジ用プリンタ(レシート、ラベル)

冷陰極管

参照 → CCFL

 

レシートプリンタ

レシートを印字するためのプリンタです。従来はドットインパクト式が多かったのですが、近年ではラインサーマル式になってきました。機種により、連続ロール用紙をコマンドにより切断(カット)する機能があります。

参照 → レジ用プリンタ(レシート、ラベル)


ロータリーカッター

レシートプリンタのカッターで、丸い回転歯を横にスライドさせて用紙を切断します。

 

A

ANK(アンク)文字

ANK(Alphabet Numeric Katakana)文字は、通常1バイト(8bit)であらわされるJIS文字コードで、アルファベットや記号、カタカナなど半角文字をさします。JISコード(8bit)ではASCII(7bit)のコード体系の一部を変更し、文字に使用できるコードが倍(80h-FFh)に拡張されています。

 

ASCII(アスキー)コード文字

アメリカの情報交換用の規格で、文字コードおよびその機能などに付いて決められています。英文では7bitのASCIIコードが使用されます。表示に使用される文字コード20h〜7Fhには、半角表示の数字や大文字小文字のアルファベット、記号が含まれています。

参照 → ANK、ANK文字コード表ASCIIコード コントロールコード名称表ASCIIコードコード名称表

 

B

Break(ブレーク)信号

非同期シリアル通信での通信で、通信を中断(ブレーク)する信号として用いる。
通信データとしてデータコードはすべて使用されるため、1本の送信(通信)線でブレークを伝送するために以下の手法を用いる。

シリアル通信の送信信号線は、データを送信していない場合は常にマーク(1)の状態を保持しており、通信が開始されると先頭でスタートビットとしてスペース(0)信号が送られ、1文字分のデータ送信に連続して、ストップ ビットとしてマーク(1)が送られる。
伝送線上すべてがスペース(0)となるデータを連続して送信しても、ストップビットにより必ずマーク (1)信号が送られ、仕様上、待機中や通常の通信中では伝送線上にスタート+データビット長を超えるスペース信号は送信されない。
ブレーク信号は、送信ラインを1通信データ時間を超える時間以上スペース(0)に保持すること(通常通信では発生しない信号状態を信号線上に作ること)で、受信側にブレークが発生したことを伝える。

参照 → シリアル通信

 

C

CCD

半導体を用いた光撮像素子で、バーコードスキャナやビデオカメラ、デジカメなどの撮像素子として用いられています。
バーコードスキャナは主に1次元と呼ばれる直線状の素子を用いています。

参照 → CCDスキャナの仕組み

CCFL冷陰極蛍光ランプ

冷陰極蛍光ランプ CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)は蛍光灯を細くしたような発光管です。蛍光灯と同様、放電による蛍光発光ですが、フィラメントを用いません。管が数mmと細く、高周波点灯でちらつきが少ないため、管をジグザグに折り曲げたり、周囲に配置して平面を照光することで、LCDパネルのバックライトなどに多用されています。

参照 → HCFL熱陰極蛍光ランプ

Centronics Compatible

参照→セントロニクス(セントロコンパチ)

CIS

CIS (Contact Image Sensor) は密着型のイメージセンサーです。
列状になった光センサーの前に、バータイプ(かまぼこ状)のレンズや光ファイバーを1列に並べたケーブルなどを用い、読み取る光学画像を光学的にセンサーに密着させて読み込みます。。
一般的なCCDタイプスキャナのようにレンズ結像をさせないので、レンズとセンサー間の焦点距離が必要ないので、小型のイメージ読み取り装置が作成できます。しかし、センサと同じ幅のデータしか読み込めません。
過去のFAXやイメージスキャナで用いられました。

参照→CCD

CTS

CTS(Clear To Send)はRS232の通信を制御する信号線の1つです。
この信号線はシリアル通信LSIが直接制御される事が多いため、多くのハードウェアフロー制御で用いられています。
基本的な考え方として、データ受信が可能である事をしめすRTS出力のステータス入力を示します。
一般的にRTS(出力)は相手装置のCTS(入力)に接続します。
送信側はCTS入力をチェックすることで、相手側は現在受信可能であるかを判断します。
通信ケーブル上で信号線が"High"レベルの場合、受信可能であることを示します。
送信中にCTSステータス(受信側のRTS出力)が無効となった場合、相手側の受信バッファがいっぱいになったことを示しますので
直ちに送信を停止する必要があります。
8251などシリアル通信LSIによっては、ハンドシェークを使用していなくともCTSのレベルにより送信が禁止されるものがあります。
そのようなLSIを用い、かつハードウェアによるCTSレベルを固定する回路がないシリアルポートの場合、送信ができません。
そのため、ケーブル側でCTSを"HIGH"にループバック処理を行ったりしています。

参照→RTSRS232インターフェースフロー制御通信

D

DKDインターフェース

キャッシュドロワの制御信号です。レジ用のプリンタとキャッシュドロワを接続します。

参照 → DKDインターフェースについて

Dコネクタ

セントロニクスプリンタコンパチブルインターフェースのコネクタに用いられています。
形状がD型をした金属シェルでできています。
両サイドにばね上のフックによりロックされます。
メーカーにより、アンフェノール型と呼ばれる場合があります。

D-Subコネクタ

パソコンのRS232コネクタやDOS/Vタイプのパソコンのプリンタタイプなど主に通信用に用いられているコネクタです。
9Pinや15Pin、25Pinなどが代表的なピン数で、コネクタの形状がD型をしています。
Dコネクタより1回り小さいコネクタです。
外形寸法がやや大きいため、近年では少なくなってきました。

DINコネクタ

ドイツの工業規格で規定されたコネクタです。
パソコンの中でDINコネクタといわれる場合、一般的に以前キーボードで用いられていたコネクタをDINコネクタと呼びます。

 

DTR

DTR(Data Terminal Ready) データ端末レディはRS232の通信を制御する信号線の1つです。
この信号線はソフトウェアから制御される事が多いため、製品により使用方法が異なる場合があります。
装置の電源が入るなど使用できる状態となった際に有効を示す場合があります。
また、業務用のプリンタ等ではハードウェアハンドシェークのフロー制御に用います。
一般的にDTR(出力)は相手装置のDSR(入力)に接続します。

参照→DSRRS232インターフェースフロー制御通信

DSR

DSR(Data Set Ready) データセットレディはRS232の通信を制御する信号線の1つです。

参照→DTRRS232インターフェースフロー制御通信

 

E

EANコード

European Article Number 欧州で用いられている商品コード。
北米をのぞく国際的な商品コード。
日本で用いられているJANコードはEANコードとまったく同じもので、EANコードの国番号が日本を示す49,45のものを日本においてJANコードとよんでいます。
北米で用いられているUPCはシンボルの構造が異なります。

参照 → JANコードUPCコード

 

EMV仕様

EMV(Europay Mastercard Visa)仕様はICクレジットカードの統一仕様で、名前が示すようにヨーロッパのカード会社が中心で策定された規格です。

 

ESL

ESLはElectronic Shelf Labelの略です。

参照 → 電子棚札

 

H

HCFL熱陰極蛍光ランプ

HCFL (Hot Cathode Fluorescent Lamp)は、蛍光灯などで使用されているフィラメントなど発熱電極からの放電により、蛍光発光を行うランプです。

参照 → CCFL冷陰極蛍光ランプ

HID

HID(Human Interface Device)はUSBインターフェースの中で、主に低速で通信する機器などに用いられる通信クラスの種類です。
WindowsなどのOSで標準でサポートされているUSB規格のクラスなので、接続時にデバイスドライバが不要なので、簡単に接続が行えます。
PC接続のマウスやキーボード、ゲームPADなどでは、近年多くの機器が従来の(レガシー)インターフェースからUSBインターフェースになり、広く用いられています。
また、レジ用周辺機器でも、デバイスドライバが不要で手軽に扱えるため、データ転送が少ない機器ではHIDへの移行が行われています。

参照→ HID対応のキャッシュドロワ DWS48MUSB

 

I

IEEE

IEEEは、米国の電気・電子技術の学会で、the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略です。
IEEE規格番号どのような規格なのかは、IEEEのXPloreで調べることができ ます。
パソコンでよく使用される規格には、以下のようなものがあります。
(実際の規格番号では、802.11g-2003のようにa,bなどで別の規格が割り当てられたり、年号などの情報も入る。)

IEEE802.3 有線LAN(CSMA/CD)の規格である。
IEEE802.11 無線LANの規格である。 802.11a, 802.11b, 802.11gなどさらに細かく別れる。
IEEE1284  双方向パラレルポート(bidirectional parallel peripheral interface ) プリンタポート のこと
IEEE1394 High-Performance Serial Bus FireWire i.Link のこと

参照→ IEEE Webサイト

 

ISBN

国際標準図書番号体系(International Standard Book Numbering)
日本国内では「日本図書コード」と呼ばれています。

ISBN4- 出版社記号- 書名記号- C/D   C 分類コード   ¥ 本体価格 E
フラッグ     チェックデジット 空白     空白      


上記をOCR-Bフォントで印刷する。

参照 → 書籍JANコード共通雑誌コード

J

JANコード

Japanese Article Number
JANコードは流通商品の多くに採用されているバーコードシンボルです。
日本工業規格(JIS)の共通商品コード用バーコードシンボル(X0501-1985)として登録されています。
国際的な規格であるEANコードを、日本では特にJANコードと呼んでいます。
(北米で用いられている0からはじまるUPCコードはシンボルが異なります。)
JANコードは国コード、商品メーカーコード、商品アイテムコード、チェックデジットで構成され、商品メーカーコードは流通コードセンターで管理されています。商品アイテムコードは各商品メーカー独自による管理されています。
POSレジ等では、商品コードとしてJANコードが採用されています。

参考 → JANバーコードはどうすれば使用できるの?JAN商品メーカーコード9桁化について
参考 → CCD バーコード スキャナ 製品

JICFS

JAN Item Code File Serviceは各企業で登録されたJANコードを収集しています。基本的に商品へのバーコード対応付けは各企業で行われているため、すべてのJANコードの情報を網羅している情報はなく、流通コードセンターでは企業から提出された情報によりデータベース作成が行われています。集められた情報は指定された情報センターなどで有料にて公開されています。

 

K

Keyboard Wedge Interface

参照 → キーボードウェッジ

L

LCD

LCD (Liquid Crystal Display)は2枚の透明板の間に液晶とよばれる液体を挟み込んだ構造の表示装置です。
2枚の透明板には金などの蒸着によって作られた透明電極が施され、またその外側には偏光板と呼ばれる光のフィルターが置かれています。電圧をかけると、結晶方向がそろう物質を液晶として使用し、透明電極に電圧をかけることで液晶により光の流れが導かれフィルターを通過するようになります。基本的に表示自体は電圧をかけることで反応するため、小さな電力での表示が可能になります。ドットマトリックス型の液晶表示装置の場合、透明電極を90度ずらした形で2枚の透明番に格子が作製されており、電気的なスイッチングによりその交点部分のビットを制御します。

LED

LED (Light Emitting Diode)は純粋に半導体でできた発光素子です。電子が移動する際、光エネルギーを発する構造となっており、電球など熱を光に変えるといったものでないため、長寿命で、発光効率が非常に高く、少ない電流で明るい光を出します。近年青色を発光できるダイオードが作られたため、Red,Green,Blue3個のLEDを用いることで光の3原色をLEDで出すことができるようになったためカラー表示装置など多くの分野で使用されています。

 

M

Mini-DINコネクタ

ドイツの工業規格で規定されたDINコネクタのミニチュアタイプです。
パソコンの中でMini-DINコネクタといわれる場合、キーボードやマウスで用いられているコネクタをさします。
比較的低電圧の信号を伝送する際に役立つ汎用コネクタです。

MRD

MRD (Minimum Reflectance Difference)はバーコードシンボルのスペース部分とバーの部分の反射率の差をあらわします。
MRD=[スペースの最小反射率] - [バーの最小反射率])

参照 → PCS

MTBF

MTBF (Mean Time Between Failures)は、その部品が故障するまでの平均的な時間間隔をあらわす理論値です。
装置の信頼性の予測を計算する場合などに用いられます。MTBFは数値が大きいほど壊れにくいことをあらわしています。
厳密ではありませんが簡単に説明すると、2個の部品からできている装置があったとします。それぞれの部品のMTBFが100時間であったとすると、それぞれの部品が100時間に1回の割合で故障する確率を持っていると考えられます。部品は2個使用していますので、装置全体では50時間に1回の故障を発生する確率を持っています。この場合、装置全体ではMTBFは50時間と計算されます。

参照 → MTTR, 稼働率

 

MTTR

MTTR (Mean Time To Repair)は、装置の信頼性などの計算に用いるため、修理に要する平均的な時間をあらわす理論値です。

参照 → MTBF, 稼働率

 

O

OLE-POS

OLE for Retail POSはPOS用周辺機器の共通インターフェースをまとめています。
マイクロソフトや各周辺機器メーカーなどからOLE技術協議会が開催されています。
(テクノベインズもメンバーです。)OLE-POS準拠の製品の場合、WindowsのOCXを用いた制御が可能になります。

 

P

PCPOS

PCPOSはパソコン(PC)をレジコントローラとして用いて構成されたPOSレジスターです。
内部構造がパソコン仕様の物から、パソコンをそのまま使用したものまでいろいろなタイプがあります。
パソコンレジを構成するプリンタやキャッシュドロワなどにパソコンから制御できるインターフェースを備えています。
(このサイトでご覧いただけます。)

下記のような類似名称が用いられることもありますが、基本的にパソコンを用いたレジシステムです。
PC-REG、PCReg、PCレジ、PC Register、PCレジスタ、パソコンPOS、パソコンレジ、パソコンレジスタ、
PCPOS、PC-POS、PCポス、パソコンPOS....

PCS

PCS (Print Contrast Signal)はバーコードのシンボルのスペース部分とバーの部分の反射率について、下記の式から求めた値を表します。
PCS値(%)=([スペース反射率] - [バー反射率])÷[スペース反射率]×100
シンボルを作成する場合、なるべく大きな値にしたほうが読みやすくなります。(ANSIでは75%以上を要求)
バーコードスキャナのPCS値は、読み込みができる最低値を表示しています。

参照 → MRDCCD バーコード スキャナ 製品

PDA

PDA (Personal Digital Assistants/Personal Data Assistants)は、おもに個人の情報管理などを目的に開発された安価な携帯端末。
PDA用のOSが搭載されており、インストールしてプログラムを動作させることができる。
近年はPalm-OSやWindowsCEで動作するPDAが増えている。
レーザーバーコードスキャナを内蔵したPDAもある。

参照 → ハンディターミナル

PDFファイル

パソコンなどの機種に依存せず、文書を配布できるようにしたファイル。
注意:二次元バーコード誤ってPDFと略して呼ばれることがありますが、PDFファイルとは別のものです。
開発元のAdobe社のAcrobatや他のアプリケーションで出力することができる。
Acrobat Readerというプログラムをパソコンへインストールすることで読むことができる。
Acrobat ReaderはInternetなどで無料で配布されている。

PDF417

2次元バーコードの規格。
注意:誤ってPDFと略して呼ばれることがありますが、PDFファイルとは別のものです。
PDF417は1次元バーコードを縦に組み合わせ拡張した形式なので、価格の安い1次元のスキャナをスライドすることでバーコードを読み取ることができるスキャナもある。(IT3800PDFなど)

参照 → 二次元バーコード

PLU

Price Look
Upは、商品コードを使用し、商品価格をデータ検索により求めます。現在ではデータベースの記憶容量がたくさん取れるため価格以外の商品名やメーカー名など多くの情報を商品コードから得ることができます。日ごとに価格が変わる商品や量り売り商品などで、価格情報を商品コード中にもち、検索を行わないコード方法をNon-PLUと呼びます。

参照 → インストアマーキング
 

POS

Point Of Salesで販売時点情報管理システム。通産省の定義によると、以下のようになっています。
「POSシステムとは、光学式自動読取り方式のレジスタにより、単品別に収集した販売情報や仕入・配送などの段階で発生する各種情報をコンピュータに送り各部門がそれぞれの目的に応じて有効利用できるような情報に加工し伝達するシステムである。」

 

PS/2キーボードインターフェース

標準的なPCキーボードインターフェース。過去に販売されていたIBMのPC PS/2のインターフェースが業界標準(デファクトスタンダード)となったもの。
先端が丸型の小型コネクタMini-DIN 6Pinを用いる。
現在のPCでは、USBを用いたキーボードインターフェースが主流となってきている。

参照 → PS/2キーボードインターフェース

 

Q

QRコード

二次元バーコードです。4隅のうち3箇所に四角い枠があります。漢字等を含めることができます。

参照 → 二次元バーコード4206 - 2次元バーコード対応 高性能エリアイメージャ [バーコードスキャナ]

R

REACH規則

EU加盟ヨーロッパ諸国における化学品規制であるRegistration(登録), Evaluation(評価), Authorization(認可) and Restriction(制限) of CHemicalsであり、EU法体系におけるRegulation(規則)
RoHSのように電気・電子機器に限らず、化学品全般の物質、調剤、成型品という視点での化学品規制となります。
制限条件の物質として、トリクロロベンゼン、トルエン、カドミウム、ベンゼン、アスベスト繊維、ポリ臭化ビフェニル類とRoHSとは異なります。

参照→RoHSグリーン調達

 

RFID

RFID(Radio Frequency Identification)は電波を使用した自動認識用IDの発行システムです。
一般的に電波を発信できるRFIDタグ(無線タグ)を読取装置で読むことで、非接触でタグとの間でデータの受け渡しができます。
RFIDタグはデータを読み書きできるものと読み出し専用の2種類あります。
また使用する無線の周波数や方式などいくつもの種類があります。
RFIDタグ側には電池など電源を搭載しない場合が多く、読取装置の発した電波のエネルギーを蓄積し、その微弱なエネルギーで送信を行うものが多いため、読取装置とRFIDタグは比較的近距離で使用する必要があります。

 

RoHS

EU加盟ヨーロッパ諸国において、電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関するDirective(指令)
(Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipment)
環境問題への取り組みから、指定された物質を一定量以上含む電子・電気製品は、EC条約95条(RoHS)により、EU各国の市場での販売が認められなくなりました。
使用制限される物質として、ハンダで代表される鉛など、電化製品を製造する上でこれまで絶対に必要とされる材料が規制の対象とされたため、代替の材料への置き換えを行ってい ます。
対象物質は以下の6材料となります。
(製品によっては、対象物質を含んでいても規制から除外されたものもある。)

対象物質 最大許容濃度 主な使用製品など
(lead) 0.1wt% 半田、鉛蓄電池、ガラス
水銀 (mercury) 0.1wt% 蛍光灯、水銀灯、水銀リレー
カドミウム 0.01wt% 充電池、顔料
六価クロム (hexavalent chromium) 0.1wt% メッキ関連(クロム)
ポリ臭化ビフェニール
(PBB:
polybrominated biphenyls)

0.1wt%

難燃剤:ビニール電線外皮など
ポリ臭化ジフェニルエーテル
(PBDE:
polybrominated diphenyl ethers)

0.1wt%

難燃剤:ビニール電線外皮など

化学分析の含有率を表記する際、wt%は質量の含有比率(%単位)となります。  参考:at%(原子数の比)

検査機関からのリポートで、検出値がmg/kgとして表記される場合、 ppmで表記されていることになります。
質量比として 1mg = 0.001g、 1kg=1000gなので、検出値の単位がmg/kgの場合は、 ppm(1/100万)を示しています。

従いまして、(質量の比率) 0.1wt% = 1/1000 = (含有率)1000ppm と読み替えることが出来ます。 

RoHSは、Eu以外では、中国版RoHSが施行されており、トルコRoHSも2009年5月に施行となり、国際標準化(IEC62321)が検討されています。

参照→REACH規則グリーン調達
 

RS-232インターフェース

シリアル通信の規格でアメリカのEIA(電子工業会)の規格番号です。
末尾は規格の改版番号を示しており、RS-232のC版が長らく規格の中心として広まっていたのでRS-232Cとも呼ばれます。
現在ではPC-ATなどのパソコンの周辺機器の変化に伴い、改版が進んでいるためC版ではありません。
(1987:D, 1991:E, 1997:Fに改版され ANSI/TIA/EIA-232-Fとなる。)
参照 → シリアル通信, 通信制御線

 

RTS

RTS(Request To Send)はRS232の通信を制御する信号線の1つです。
この信号線はシリアル通信LSIが直接制御される事が多いため、多くのハードウェアフロー制御で用いられています。
基本的な考え方として、この信号出力により現在シリアル通信ポートよりデータを受信できることを送信側に示します。
一般的にRTS(出力)は相手装置のCTS(入力)に接続します。
通信ケーブル上で信号線が"High"レベルの場合、受信可能であることを示します。
ハードウェアハンドシェークを行う場合、一般的にRTS信号は通信LSIの受信バッファの残りが規定値以下になった場合に変化します。

参照→CTSRS232インターフェースフロー制御通信

S

SERIAL

参照 → シリアル通信

 

T

TCP/IP

TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)はネットワーク通信プロトコルであり、Webやメールの通信を行う場合、このTCP/IPにより通信を行っている。TCP/IPでは、IPアドレスを用い、通信相手先とデータの到達確認がなされることで、通信データが保証され、通信に失敗した場合はリトライや通信エラーが発生したことがわかる。(通信データを一方的に送り出す場合はUDPというプロトコルを用いる。)

 

U

UL

安全基準を試験・認証する機関である、Underwriters Laboratories Inc.(アメリカ保険業者安全試験所)の略称で あり、
もともと米国の火災保険調査のために設立された民間の団体ですが、現在では国際的に通用する安全認証基準となっている。
主に防炎基準や感電など安全に対する基準に合致した材料や製品にULマークを付することで、安全性を証明している。
UL認定といっても、実際にはいくつもの種類があるために、マークなどである程度はわかるようになっている。
電気・電子部品などでは、主に難燃性や安全の認証で用いられており、たとえばFlameClassとしてUL94クラス垂直方向で等級0での燃焼試験合格品は「UL 94V-0」のように表示される。
 

UPCコード

Universal Product Codeで北米で使用されている商品コード。

参照 → JANコード


USBインターフェース

近年ではキーボードやマウスなど多くのPC周辺機器で標準となったインターフェースで、現在出荷されている標準PCでは、ほぼすべての機種に搭載されたインターフェースとなっています。
低速から高速(最大480Mbps)までの通信速度により、安価な機器から高性能な機器まで対応ができます。

PCには、プラグアンドプレイ動作にて、PC電源投入中での接続/切断が保証されているので、パソコンをシャットダウンせずに機器の取り替えができます。
USB2.0規格とUSB1.1規格は互換性があり、低いほうのスペックにあわせて相互に使用することができます。

ホスト側からデバイスに1つの通信ケーブルで電源供給(5V0.5Aまで)ができるので、バーコードスキャナなどをそのまま接続でき 、HUBによりポートを増設することができます。(最大127デバイスまで接続可能)
1本のUSBケーブルとしては、5mが最長で、HUBは最大5段まで連結できるため、論理的には約30mが最長の通信距離となります。

注:3つの速度モードをもち、それぞれバス転送速度はLS=1.5Mbps, FS=12Mbps, HS=480Mbps(USB2.0のみ)となる。
複数の機器を接続した場合、時分割によりデータを転送するため、実効データ転送は遅くなる。
(参考:単一デバイスとの最大データ転送量は、コントロールデータのオーバーヘッドなどにより、理論値としてはLS=6.4Kbps, FS=9.728Mbps, HS=425.984Mbpsとなるようです。)

参照 HID

 

V

VFD

VFD:Vacuum Fluorescent Displayは蛍光表示管で、自発光素子で輝度が高く視野角が広いため、明るく見やすい表示装置です。
構造上、素子自体がLCDと比較すると高価で、発光原理に高電圧やヒーティング電流も必要があるため、カスタマディスプレイ、ビデオデッキの表示など高級感をもった表示装置で用いられています。


X

XON/XOFF

シリアル通信の際、データのフローコントロールをデータ自身を用いて行います。データ受信側の受信バッファが残り少なくなると、データ送信側へXOFFを送ります。データ送信側はXOFFを受け取るとデータ送信を中断します。データ受信側の処理が進み、受信バッファに余裕が出てきた時点でXONを送り、送信再開を要求します。ハードウェア信号線を必要としないため、ケーブルが簡単になります。ただし、データの一部をフロー制御コードとして使用するため、テキスト送信など送信できる内容に制限が出ます。
XONにはASCIIコードのDC1(11h)を用い、XOFFはASCIIコードのDC3(13h)を用います。

参照 → シリアル通信

 


参考技術情報

 

Last Update : 2017/01/31