USBマイクロBコネクタを実装した製品において、従来のUSBMCBCK-B0コネクタキャップでは、取りつけた機種により簡単に外れてしまうという事が確認されております。
製品により、受け側USBコネクタの差込口がケース表面ぎりぎりに出ているものや、ケースの奥に配置されたものがあります。
問題の原因としましては、USBの仕様において、受け側コネクタ(Receptacle)とケース表面(面位置)との寸法の規定がないことです。
USBマイクロBプラグの仕様では、プラグ部分の最少値(5.4Min)の規定があり、プラグと受け側コネクタの図面を同比率で組み合わせてみると、
下記の図(USB規格書から抜粋)となり、受け側コネクタとプラグの間に隙間(上記図中のCaseと書いた赤い部分)ができることがわかります。
USB仕様を策定した際はケースの厚みを考慮したものと考えられますが、仕様書においてレセプタクルとプラグが別々に表記されており、組み合わせた(差し込んだ)際の隙間について明確に記載されていないため、設計者によって装置内の配置が様々となっているようです。
実際の利用において、ケーブルプラグの場合は、差し込んだ際にプラグ根元の金属部が多少露出していてもさほど気になりません。
しかし、コネクタキャップの場合、キャップトップがケースから飛び出すと、引っかかったり、見栄えが悪く見えます。
従来のキャップUSBMCBCK-B0は、コネクタ位置がケース端面から浅い場合に適合するように設計されています。
下記写真(Galaxy
S4)のように、ケース深い位置にマイクロUSBコネクタが配置された製品に従来製品USBMCBCK-B0を差し込んだ場合、キャップ先端がコネクタに十分に差し込まれない(届かない)ために、キャップの嵌合がゆるくなってしまいます。
今回の新しいUSBマイクロBコネクタキャップUSBMCBLCK-B0では、これらケース部が長い装置において、勘合性を高めるために、形状、素材等を見直し新たに設計しました。
USBMCBCK-B0[左]と新キャップUSBMCBLCK-B0[右]
USBコネクタの奥いっぱいに差し込んだ状態で、新しいコネクタはキャップトップ部がコネクタエッジ面からはみ出します。
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USBMCBCK-B0[従来製品] |
USBMCBLCK-B0[新製品] |
製品選択について
コネクタ位置が浅い製品(ケース端面)では従来キャップUSBMCBCK-B0をお勧めします。
コネクタ位置がケース端面から1mm以上奥まっている場合、新キャップUSBMCBLCK-B0をお勧めします。
ご注意
さらに深い位置にUSBコネクタが配置された製品も確認されております。
弊社で確認した中で、下記の製品(Nexus7)のUSBコネクタはかなり深い位置となり、今回の新製品でも対応できないようです。
もっとも深い製品に長さを合わせますと、一般製品としては長すぎとなるために、現在のところ対応予定はございません。
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Nexus7 Micro USB B |
Nexus 7にUSBプラグを差し込んだ状態 |