Android OS搭載のタブレットPCから、USB端子にUSB232-00を接続し、シリアルポート(RS232C)を
制御する方法を解説します。
現在までのところAndroid OSでは、Windows OSのようにUSBポートを仮想COMポートとして使用することができません。
そのため、シリアルポートを制御するには、Android OS用のデバイスドライバを介して制御する必要があります。
ここでは、デバイスドライバの入手方法や、デバイスドライバを利用したサンプルプログラムの使用方法を説明します。 |
Prolific製サンプルプログラムによる通信テスト
通信テストを行う前に準備するものをリストアップします。
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●使用機器
- USB232-00
- タブレットPC: Android 3.2以上
- シリアル通信用PC: RS232Cポートまたは仮想COMが使用できるWindows
PC
- タブレットPCとUSB232-00を接続するUSBケーブル
- USB232-00とシリアル通信用PCを接続するシリアルケーブル
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●使用するサンプルプログラム |
- タブレットPCで使用するサンプルプログラム:
Prolificのホームページから、PL2303用のAndroid Driverを探します。
「PL2303HXD_Android_v10013b.zip」が現在該当するファイルです。
この圧縮ファイルには、ドライバの他にサンプルプログラムやそのソースファイル、マニュアルなどが含まれております。
このファイルをダウンロードしてください。ダウンロードが済んだら、ファイルを展開します。
展開した中の「DemoAP\1 port」フォルダの下から二つのアプリケーションソフトを探します。
「PL2303HXDSimpleTest.apk」と「PL2303HXDModemStatus.apk」です。
これをタブレットPC上でインストールして使用します。
PL2303HXDSimpleTestは、RX信号、TX信号のループバックテストと通信テストを行うサンプルアプリです。
PL2303HXDModemStatusは、CTS信号、RTS信号、その他の制御信号のテストを行うサンプルアプリです。
プログラム開発で使用するAndroid用Driverは、「lib\1 port」フォルダにあり、「pl2303driver.jar」がドライバとなります。
サンプルプログラムのソースファイルは、「SampleCode\1 port」フォルダにあります。
- 通信用WindowsPCアプリとして、TeraTermを使用。
※インストール方法が良く分からない場合は、「PL2303HXD Android Demo Application User Manual.pdf」を参照してください。
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●通信テスト内容 |
- タブレットPCとUSB232-00を使用したループバックテスト
ループバックテストは、タブレットPCとUSB232-00の間で通信を行います。
- タブレットPCからUSB232-00を介したWindowsPCとの通信テスト
通信テストは、タブレットPCからUSB232-00を介して通信用WindowsPCと通信を行います。
- タブレットPCとUSB232-00を使用した制御線のテスト
制御線のテストは、タブレットPCとUSB232-00を使用して行います。
※テストを行う前に必ず「PL2303HXD Android Demo Application User Manual.pdf」を参照してください。
接続するシリアルケーブルに結線の変更が必要な場合があります。
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●通信テスト結果について |
3つのテストが正常に終了すれば、通信は正常に行われています。
プログラムを開発する場合には、サンプル用のソースコードを参考にして作成が可能です。 |
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