セキュリティチップ ハードウェアによるセキュリティ管理機能
UCM-1800A搭載のTrusted Platform Module(TPM)使用方法
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UCM-1800Aはマザーボード上に搭載されたTrusted Platform Module(以後TPM)は、ハードウェアによる耐タンパー性を持ったセキュリティチップです。
このハードウェアチップを利用することで、暗号化やデジタル署名や暗号鍵の管理、ドライブの暗号化などに対応することができます。
セキュリティコントロールをメインCPUから独立したハードウェアチップにより行うことで、
ハッキングやクラッキングなどに対しても安全性が高い、高度なセキュリティ対策が可能となります。
電子メールの保護などは、電子証明書Security Platformにより行います。
Personal Secure Drive (PSD)はハードディスクドライブ上に領域を確保
し、その領域を高セキュリティドライブとして使用できます。
高セキュリティドライブをデータの保存先とすることで、機密ファイルの保管、セキュアなデータベース管理など、高いセキュリティでのPC運用が可能となります。
以下にTPMを使用するための設定例を記します。
※設定やドライバのインストールを行わないと、セキュリティチップは機能しません。
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1. BIOSの設定
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1-1 |
BIOSの設定画面を起動し、「Advanced」下の「Trusted Computing」を↓キーで選択しEnterキーを押します。
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1-2 |
「TCG/TPM SUPPORT」が「No」になっているのを確認しEnterキーを押します。
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1-3 |
「Options」の選択画面が開くので↓キーで「Yes」に変更しEnterキーを押します。 |
1-4 |
画面の表示が変わったことを確認し、F10キーを押し変更したBIOS設定を保存し、設定を終了させます。
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2. ドライバのインストール
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2-1 |
Windowsを起動すると以下のような「新しいハードウェアの検出ウィザード」が表示されます。
ここでは「キャンセル」ボタンを押し終了させます。
デバイスマネージャを開いてみると「その他のデバイス」に「不明なデバイス」が検出されていることが分かります。
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2-2 |
UCM-1800AにCD-ROMドライブ等を接続、あるいはネットワークドライブより付属のドライバCDを起動させます。
ドライバCDが起動したら「Install VIA CN896 Drivers」をクリックします。
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2-3 |
次に「Install TPM Driver」をクリックします。
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2-4 |
下記のインストール画面が表示されたら「次へ」をクリックします。
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2-5 |
ライセンス契約画面が表示されたら「使用許諾契約の全条項に同意します」をチェックして「次へ」をクリックします。
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2-6 |
ユーザ情報画面が表示されたらユーザ名、所属を入力して「次へ」をクリックします。
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2-7 |
セットアップタイプを選択して「次へ」をクリックします。
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2-8 |
インストール準備画面が表示されたら「インストール」をクリックします。
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2-9 |
インストール完了画面が表示されたら「完了」をクリックします。
設定を有効にするためにシステム再起動の画面が表示されます。
システムを有効にするために「はい」をクリックしシステムを再起動します。
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3. Windowsの設定
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3-1 |
Windowsが再起動するとツールバーにアイコンが追加され、下図のようなメッセージが表示されます。 メッセージあるいはアイコンをクリックして初期化設定画面を起動させます。
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3-2 |
下図の初期化ウィザードが表示されたら「次へ」をクリックしてください。
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3-3 |
下図の初期化画面の「新しいSecurity Platformを初期化する」にチェックをチェックし「次へ」をクリックしてください。
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3-4 |
Security Platform所有者作成画面においてパスワードを設定し「次へ」をクリックしてください。
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3-5 |
Security Platform機能設定画面において設定する項目を選び「次へ」をクリックしてください。
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3-6 |
自動バックアップ画面においてバックアップの場所を指定し「次へ」をクリックしてください。
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3-7 |
緊急時復元画面において復元用トークンの作成場所ならびにパスワードを指定し「次へ」をクリックしてください。
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3-8 |
パスワードリセット画面においてパスワードリセットトークンの作成場所ならびにパスワードを指定し「次へ」をクリックしてください。
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3-9 |
サマリー画面にて操作内容を確認し「次へ」をクリックしてください。
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3-10 |
初期化が完了すると初期化ウィザード終了画面が表示されます。 「Security Platformユーザー初期化ウィザード」を起動する場合には、チェックボックスをクリックさせ「完了」をクリックします。
「Security Platformユーザー初期化ウィザード」を設定しない場合は、そのまま「完了」をクリックします。
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3-11 |
ユーザー初期化ウィザードの起動を選択しなかった場合、Windows画面に戻ります。 この時、ユーザー設定がされていないので「Security Platformの機能が初期化されていません。」とコメントがでます。
コメントあるいはTPMアイコンをクリックするとユーザー初期化ウィザートが起動します。
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3-12 |
ユーザー初期化ウィザードが起動したら「次へ」をクリックします。
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3-13 |
基本ユーザーパスワードを設定し「次へ」をクリックします。
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3-14 |
基本ユーザーパスワードリセットは有効にしたままで、シークレット情報を書き込む場所とファイル名を設定し「次へ」をクリックします。
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3-15 |
パスワードと認証画面にて操作に問題がなければ、「次へ」をクリックします。
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3-16 |
Security Platformの機能画面にて機能させるものに問題がなければ、「次へ」をクリックします。
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3-17 |
電子メールの保護を設定する場合、使用する電子メールクライアントを選択して説明を見てから「次へ」をクリックします。
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3-18 |
暗号化証明書画面にて証明書を選択する必要があります。
証明書が選択されずに「次へ」をクリックした場合、次のメッセージが表示され先へ進めません。
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3-19 |
暗号化証明書画面にて「選択」ボタンを押すと証明書選択画面が開きます。
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3-20 |
リストに証明書がない場合「作成」ボタンをクリックするとユーザー名で証明書が作成されます。
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3-21 |
リストの証明書を選択し「選択」ボタンを選びます。
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3-22 |
証明書が表示されたことを確認したら「次へ」をクリックします。
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3-23 |
ドライブの文字、ラベルを変更したら「次へ」をクリックします。
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3-24 |
ドライブの容量を決定し、どの既存ドライブに保存するかを決定し「次へ」をクリックします。
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3-25 |
実行される操作を確認し「次へ」をクリックします。
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3-26 |
Personal Secure Drive(PSD)作成プロセス画面が表示されドライブの作成が始まります。
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3-27 |
終了画面が表示されたら「終了」をクリックし画面が終了すると設定の終了となります。
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4. ドライブの起動
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4-1 |
ツールバーのTPMアイコンにマウスの矢印を持って行くと「Security Platformを使用する準備が整いました。」とメッセージが表示されます。
ドライブを利用するためにTPMアイコンをクリックします。
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4-2 |
TPMアイコンをクリックするとメニューが表示されるので「Personal Secure Drive」をクリックします。
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4-3 |
「Personal Secure Drive」をクリックすると横にサブメニューが出でます。 サブメニューの「ロードする」をクリックします。
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4-4 |
ユーザー認証画面が表示されたら設定したパスワードを入力します。
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4-5 |
ユーザー認証が成功するとドライブが表示され利用可能となります。
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以上です。 |
参考
UCM関連 参考情報
技術情報
旧製品技術情報[参考]
旧製品は販売終了しております。
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