Micro SmaSvr と 業務系ローカル機器の接続

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iPhoneやiPad, iPod touch, Androidなどスマートデバイスから一般的な印刷を行う場合、Air printなどの特別な機能を持ったプリンタなどを用います。

アプリケーションにも同機能の印刷対応のAPI組み込みなどを行うことで印刷が可能となります。

現在のNet接続として発表される規格は、セキュリティの関係などから常にアップデートが要求されるために、業務系プログラムのように閉じた世界で運用する場合には適さない場合が多くあります。

しかし、代表的なAir Printなどでも、これに対応したメーカーは2012年時点ではまだ少なく、民生品製品など一部のメーカー 製品などに限られています。

 

国の機関などが作るLAN,RS232などの規格と異なり、近年用いられる規格はいくつかのメーカーが寄り合って作られた規格が多くなってきています。

これらの規格では、団体への加盟や、その規格を使用するためへの高額の使用ライセンスなどを必要としています。

USB, HDMI, Bluetoothなどの規格は成功した例ですが、スマートホン用の規格については、デバイス依存性が高いので、業務系のプリンタなどの対応は今後もほとんどないの ではないかと考えられます。

 

 

スマートデバイスから業務機器を利用できる方法について

テクノベインズでは、通常のPCを用いずに、スマートデバイスから業務機器を利用できる方法について、これまで考察・開発をしてきています。

スマートデバイス専用のAPIの代表的な方法について説明します。

  • 専用Appを開発して、スマートデバイスにストアから配布。
  • 上記図のケースです。

    iOS用の場合、Objective-Cを用いて専用プログラムを開発します。

    また、自社で作成したアプリであっても、配付は基本的にiTunesストアによって承認されたアプリのみが販売されます。[正規の流れ]

    すべての配布プログラムはアップルによる承認を要するため、特別なネット接続や周辺機器アクセスの組み込みは承認に影響がある場合が考えられます。

    Bluetoothによるプリンタ接続の場合も、この方法となります。

     

  • 機器をネットワークに公開する。
  • ネットワークプリンタなどの機器を外部に公開し、インターネットを経由して印刷などを実行します。

    Webアプリは印刷を行う場合、予め設定されているプリンタのIPアドレスに対してインターネットワーク経由で印刷を実行します。
     

    スマートフォンがWi-Fi通信できない場合、スマートデバイスと機器の接点はアプリケーションがあるサーバとなるため、たとえ機器がスマートデバイスの隣にあっても、アプリケーションから機器との接続ルートは上記図のようになります。

    サーバとして連続運転となるため、そのままインターネットに公開すると不正なアクセスが行われる可能性があるため、ローカル側でセキュリティ対策を行う必要があります。

     

  • SmaSvrを利用したローカルアクセス
  • ローカル環境のみで利用する場合、SmaSvr(スマサバ)を利用すると簡単にシステム構築ができます。

    スマートデバイスをSmaSvrにWi-Fi接続し、スマートデバイスのブラウザで接続することで、シンプルな構成で周辺機器を利用することができます。

    これはWebアプリなどが実行される環境から見た場合、周辺機器はサーバーのローカル環境に存在するため、セキュリティ上問題なく利用できるためです。

    SmaSvrは内部でLinuxが動作する小型のコントローラボックスです。

    SmaSvrでは、Web上にあるサーバと同様のアクセスができ、業務用プログラムを実行するためのWebサーバ環境とアクセスポイント環境を提供します。

    特にインターネットに公開せずに運用できるため、セキュリティやサーバ管理者などの点から優れています。

     

  • SmaSvrを利用したローカルアクセスとインターネットワークアップロード
  • ローカルのWi-Fiネットワーク環境にSmaSvrを配置する。

    SmaSvrの2番目のネットワークポートからインターネットに接続します。

    データや表示を外部サーバに登録するなどが可能になります。

    スマートデバイスはWi-FiによりSmaSvrに接続しますが、インターネットへの接続は行われません。

     

     

  • SmaSvr利用したローカルアクセスとインターネットワーク
  • ローカルのWi-Fiネットワーク環境にSmaSvrを配置する。

    SmaSvrおよび接続スマートフォンをインターネットに接続します。

    データや表示を外部サーバに登録するなどが可能になります。

    この場合、スマートデバイスについてWi-Fiを経由してインターネットへの接続を提供することとなるため、セキュリティ上不特定のお客様が接続する環境での使用には向きません。

     

     

  • micro SmaSvrを利用したローカル機器のアクセス[micro SmaSvrを利用した専用機]
  • 非常にシンプルな構成で、業務機器をスマートデバイスから制御することができます。

    内部フラッシュメモリに書き込まれたプログラムにより、機能を特化したWebサーバとして動作します。

    コンソールとしてスマートデバイスから操作します。

    Micro SmaSvrの場合、特定の印刷など限定した機能に最適です。

    メモリやCPU速度、プログラムは固定化されるため、複雑な処理やデータを大量に扱う用途にはSmaSvrをご利用ください。

     

     

  • すでにあるWi-Fi環境にmicro SmaSvrを配置する[micro SmaSvrを利用した専用機]
  • すでにWi-Fiアクセスポイントを持っている場合、現在のネットワーク環境にmicro SmaSvrを接続することができます。

    接続する際に、ローカル環境のネットワークセグメントに合わせた設定を行います。

     

     

  • WebサーバのHTMLページからローカルにあるWi-Fi環境のmicro SmaSvrにアクセスする。
  • Wi-Fi経由でスマートデバイスをインターネットに接続した際に、Webサーバと同時にローカルのサーバに接続します。

    表示されているWebページにおいて、異なるサイトのオブジェクトをアクセスするとクロスサイトのセキュリティ防壁が作動するため注意が必要です。

     

  • WebサーバのHTMLページからローカルにあるWi-Fi環境のmicro SmaSvrにアクセスする。[確認中]
  • これは、Wi-Fiと3Gの両ネットワークに同時にアクセスができる場合のみ可能な接続です。

    [通常のスマートデバイスではネット接続ポートが1つであるため、この構成は使用できません。]

    iPhoneではWi-Fiが優先されますが、Wi-Fi側のネット設定でインターネットへのゲートウェイが設定されていない場合、3Gからの接続が同時に行われる場合があるようです。(確認中)

Last Update: 2012/07/02