VFD2002EにDWB48MRS-2を連結接続での使用方法


カスタマディスプレイVFD2002Eのプリンタ連結接続ポートに、シリアルインターフェースのキャッシュドロワDWB48MRS-2を連結接続して使用する方法をテストしました。

近年のPCはコストダウンのためにシリアルポート搭載数が少なくなってきています。
VFD2002EにはESC/Pタイプのプリンタを連結して使用するプリンタポートがあります。
このポートを 利用するには、切り替え制御によりが必要です。テクノベインズで接続実験を行いました。

VFD2002E DWB48MRS-2

 

プリンタ連結接続コネクタ

プリンタ連結コネクタは9ピンのD-Subコネクタで、PCのシリアル出力と同じ信号になっています。

Pin 信号   備考
2 リンク接続1 入力 D-sub25Pコネクタ Pin2 のRXD と内部接続
3 TXD 出力 VFD2002E からプリンタへの出力
4 リンク接続2 出力 DTR 出力
5 GND    
6 DSR 入力  
7 リンク接続2 出力 本コネクタ内のPin7 と同じ信号
左のD-Sub9ピンコネクタがプリンタ連結
右のD-Sub25ピンコネクタがホストPC接続

PCが出力したデータは以下のように流れます。

PC
データ
VFD2002E
データ
ESC/P
プリンタ

通常VFD2002Eの表示コマンドはプリンタへは出力されません。
「周辺機器の選択」コマンドで出力先をプリンタに変更すると、出力先を戻すかVFD2002Eがリセット(電源再投入)されるまでデータはプリンタへ出力されます。
PCからのコマンドは、一旦VFD2002Eが受け取り、プリンタに出力されます。

PC
データ
ESC/P
プリンタ

プリンタからのリザルトはVFD2002E内部を通さずにPCへ返されます。

 

制御方法

VFD2002EはESC/pos, DM-D110 コマンド互換モードで動作させます。
VFD2002Eに連結ポートの切り替えコマンドである「周辺機器の選択」コマンドを用います。

周辺機器の選択

以下のコマンドを送ることで、プリンタポートへ出力先が切り替わります。
ここでキャッシュドロワDWB48MRS-2を接続した場合の注意点ですが、DWB48MRS-2はハードウェア制御でないために
プリンタポートへ出力を行う前にVFD2002EのDTR制御を無効にする必要があります。

その後続けてドロワオープンコマンドを出力します。
カスタマディスプレイの表示ボーレートにあわせてドロワコマンドを制御します。

ドロワオープンコマンドに続けて、再び「周辺機器の選択」コマンドにより出力先をVFD2002Eに戻します。

具体例

Chr$(&H1F),  Chr$(&H76),  Chr$(1)   ' DTR制御OFF  {リセット後のDTR制御はONです。}
Chr$(&H1B),  "=1"    ' VFD2002EのPrinterPort選択  ESC=1     
ここでドロワオープンコマンド発行する    
Chr$(&H1B) & "=2"   ' VFD2002EのDisplayPort選択   ESC=2

 

簡易表示ユーティリティ

VFD2002Eの表示ユーティリティに連結ドロワの制御を組み込んだものを作成しました。

vfdwdisp /OPEN でダイアログを表示せずに連結したドロワをオープンできます。


製品のページ


Last Update : 2011/09/09


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