Windows2000でのレジプリンタ印刷について
レジプリンタ等をWindows2000で用いた場合、以下のような障害が発生することが弊社で確認されました。
プリンタプロパティの印字途中で印字テストを行うと、印字開始後10秒程度で以下のようなエラーダイアログが表示されます。
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上記エラーは、以下のようなケースで発生することが確認されました。
- プリンタドライバーがMiniDriverで作製されている。(多くのレジプリンタはMINIdriverで作製されています。)
- ボーレートが比較的低速(9600BPSもしくは4800BPS以下で発生)
- COM2以降のシリアルポートを使用している。(本体やUSBコンバータ使用)
上記は弊社で発生した組み合わせですので、それ以外でも発生する条件があるかもしれません。
弊社テストでは、弊社取扱いの下記プリンタドライバーで障害が確認されました。
- EPSON TM用Windowsドライバー(MiniDriverを用いた旧形式)
- STAR TSP600用Windowsドライバー
- 三栄電機 BL58RSII用Windowsドライバー
Windows2000のサービスパックなし、SP1、SP2いずれのケースでも発生しました。
今のところ、正確な原因はわかりません。
各社プリンタで全く同じ症状が発生しますので、Windows自体もしくはマイクロソフトが供給しているMiniDriverが
原因である可能性が考えられます。
(2002/04/18)
→プリンタドライバや各デバイスドライバ等では問題は発見されませんでした。
WindowsPrinterSpoolerがポートモニターを呼び出し出力デバイスを監視した状態でデータ出力を行っていますが、そこに問題があるようです。
Windows2000のプリンタドライバはI/Oのドライバと完全に切り離され、プリントイメージデータをSpoolerに渡して終了します。
シリアルインターフェースプリンタの場合、ハードウェアのビジーやエラーステータスが取れません。
そのためにWindows内部のWindowsPrinterSpoolerにおいてデータ管理に異常を発生するようです。
(Windows98系とWindows2000系ではシリアル送信のキューの処理が異なるため、Windows2000で問題がでるようです。)
Windows内部の変更はできませんので、なるべくバッファ処理が発生しないように通信のボーレートを上げたり、CPU速度の速いパソコンを使用するなど、基本的にシリアルアクセスのレスポンスをあげ、ビジー処理に引っかからなくする程度の対応しか難しそうです。
Last Update : 2011/09/09
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