レジキーボードのプログラムについて


KBF59PATでキーボード設定のプログラム書き込みを行う際、従来WindowsのDOSモードから起動するようにお願いしていましたが、一部のパソコンで上記モードでうまく動作しない場合があることがわかりました。

症状

弊社で確認した症状として、KBF59PAT付属のキーコード設定プログラムDefine12.exeを使用してキーの書き込みを実行した際、書き込み実行からキー入力状態へ戻ってこなくなります。具体的にはプログラミングメニューのキーポジション、キーコードを入力した後、カーソル表示がキーコード画面の部分に表示されたまま、本来の入力部分に戻ってこなくなります。

推測される原因

本キーボードのプログラミングを行う際、DOSモードのパソコンをキーコード書き込み装置として使用しています。
本キーボードで使用されていますキーボードインターフェースは、DOS/V標準のもので、これはIBM-PCパソコンの時代から受け継がれております。IBM-PCやIBM-ATキーボードインターフェースはIBM社の技術マニュアルにより仕様が公開されています。
DOS時代ではハードウェアデバイスは実行するプログラム管理下におかれていました。
やがて、Windows95が登場するのにあたり、キーボードコントローラはOSが管理するようになっていきました。
それでも、WindowsなどのOSをご使用されていても、DOSモード起動を行う事で、従来どうりデバイスは開放されていました。
そのため、キーボードのプログラミングを行う際、Windowsをご使用の場合はDOSモードでのプログラミングをお願いしております。

しかし最近、お客様からのご連絡によりWindowsのDOSモードであってもプログラミングがうまくいかない場合があることがわかりました。
調査した結果、弊社でも、Windows98SE(98セカンド エディション)をインストールしたマシンでこの現象が発生することがわかりました。
同じパソコンでWindows95では正常に動作していました。また、全てのパソコンで動作するという意味ではありませんが、弊社のWindows98SEでないWindows98をインストールしたマシンでは正常に動作を確認しました。
推測ですがWindows98SEをインストールしたことで、DOS関連のコマンド系プログラムまで書き換えが行われているようです。
※本当にWindows98SE自体が問題を発生するのかにつきましては、複数のOSやパソコンを組み合わせてインストールしなおす必要があるために、残念ながら弊社では行っておりません。

回避策

  弊社にていろいろ試した結果、キーボードプログラミングを行う際、以下の方法を用いることでプログラムを行えることを確認しました。
(この手順はプログラムを行う場合のみに該当し、通常のキーボードご使用の際は特に気にする必要はありません。)
  1. プロテクトモードや特殊な制御のドライバを含まない純粋なMS-DOSのシステムが入ったフロッピーディスクを作成します。
  2. そのフロッピーディスクから起動します。
  3. Define12.Exeを実行します。


MS-DOSシステムフロッピーディスクの作成方法

以下の手順で、プロテクトモードや特殊な制御のドライバを含まない純粋なMS-DOSのシステムが入ったフロッピーディスクが作成できます。

Windowsを起動時F8キーの連打によりスタートアップメニューを起動してください。
Windows98の場合、起動時にコントロールキーを押したままにしていると上記モードに入れます。

スタートアップメニューに入ると下記のようなメッセージが表示されます。(OS関連のインストール状況やネットワーク接続などにより、出力されるメッセージが異なる場合があります。)

Windows95での例

Microsoft Windows 95 Startup Menu
-------------------------------
1. Normal
2. Logged (¥BOOTLOG.TXT)
3. Safe mode
4. Safe mode with network support
5. Step-by-step confirmation
6. Command prompt only
7. Safe mode command prompt only
8. Previous version of MS-DOS

Enter a choice:

Windows98での例

Microsoft Windows 98 Startup Menu
-------------------------------
1. Normal
2. Logged (¥BOOTLOG.TXT)
3. Safe mode
4. Step-by-step confirmation
5. Command prompt only
6. Safe mode command prompt only

Enter a choice:

ここでSafe mode command prompt onlyを選択するとリアルモードのDOSが動作します。(マイクロソフトの説明によれば...)

この状態で、Aドライブに入れたフロッピーディスクに対し、システム転送付きフォーマットを行います。

C:\>format a:/s

/sパラメータをつけてフォーマットしたフロッピーディスクには、最低限のMS-DOS(英語版)が入っています。このフロッピーディスクにDefine12.exeをコピーしておき、このフロッピーディスクから起動することでDefine12が使用できます。
MS-DOSやFORMATについての詳細は専門書をご覧ください。
Formatプログラムは、WindowsフォルダのCommandフォルダに入っています。
    標準インストールされたWindowsでの例: C:\WINDOWS\COMMAND\format.com

 

キーボードのプログラミング終了後は、フロッピーディスクを抜き、リセットにより通常のWindowsへ戻ります。

この方法を用いますと、現在お使いいただいていますWindows環境などを変更することなく、キーボード設定のプログラムをご使用いただくことができます。もしキーボードへの書き込みで問題が発生した場合、お試しください。

 

Last Update : 2011/09/12
 


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