BL-58RSIIとUSB232-00組合せでの印刷不具合について
三栄電機製BL-58RSIIと弊社販売商品USB232-00(USBシリアルコンバータ)をインターリンクで組み合わせて使用した場合、
一部の商品の組み合わせで、印刷不良が発生することが弊社にて確認されました。
この現象が発生した場合、BL-58RSIIのWindowsドライバを組み込んだ後、テスト印字を行った際、印字化けや前面ビットイメージが出力されたような状態になります。
この不具合は、BL-58RSIIのうち、下記シリアル番号で発生する可能性があります。
シリアル番号の下位5桁がXXXX04431より小さいもの
(上4桁は商品管理番号です。例9050 00001)
もし、印字不良が発生し、同製品シリアル番号に該当する場合、本障害が発生していることが考えられます。
BL-58RSIIを弊社からお買い求めのお客様は弊社もしくは三栄電機までお問合せください。
原因
該当するBL-58RSIIのシリアルインターフェース中の未使用ピン(RS232でいうDSR制御線回路)がグランド処理されています。
同プリンタの仕様書では、未使用ピンには「何も接続しないでください」となっていますが、接続ケーブルに同プリンタのマニュアルで指定されたインターリンクケーブルを用い、USB232-00(もしくは他のパソコンのRS232ポート)と接続を行うと、同信号線に通常通信時よりも大きな電流(20mA以上)が流れます。
BL-58RSIIをパソコンへ直結した場合はRS232ドライバへ充分な電力が供給されるため、この問題が発生する可能性は小さいと思われます。
しかし、USB232-00はUSBポートから電源の供給を受け、コンデンサチャージ型のRS232ドライバICにて出力電圧を生成しています。
シリアル通信信号を超えた電流が信号線で流れた場合、RS232ドライバICの電力不足が発生し、送信信号電圧が下がります。
蓄電するセラミックコンデンサ容量によって使用できる電力が影響されるため、規定以上の電流が流れ出し、かつコンデンサ容量誤差がマイナスの場合、商品によってはノイズにより本来のレベルを割り込む場合があります。
本問題は、RS232出力電力に制限がある機器と組み合わせ使用した場合、USB232-00以外の機器でも発生する可能性があります。
本障害は、BL-58RSIIの問題であり、下記対策により正常な動作となります。
問題発生時の対応策
旧仕様のBL-58RSIIで上記問題が発生する場合、接続ケーブルとして汎用インターリンクケーブルではなく、専用ケーブルをご使用ください。
現在のBL-58RSIIの仕様では、同未使用ピンはN.Cとなっております。
USB232-00で汎用インターリンクケーブルを用いても問題ありません。
2002年4月3日
Last Update : 2011/09/09
|