RedHat Linux9でTVSLP-12T01用タッチパネルデバイスドライバを使用する
TVSLP-12T01タッチパネルにはLinux用デバイスドライバが付属しています。
しかし、RedHat Linux7.2以前用のものなので、そのままではタッチパネルは動作しません。
テクノベインズで実験したところ、下記の設定を行うことでRedHat Linux9でタッチパネルが使用できることを確認しました。
Linuxでのご使用される場合は、Linuxを充分に理解している必要があります。
動作環境
現製品はChiLin社製タッチパネルが使用されていますので、付属CD-ROMから同社のドライバをインストールします。
sharutilsのインストール
タッチパネルドライバをインストールする前に、sharutilsのパッケージRPMをインストールします。
RedHat9では、タッチパネルドライバのインストールで使われる"uudecode"コマンドがインストールされていないため、この作業が必要となります。
このパッケージは、RedHatのウェブサイト等からダウンロードできます。
例)
ダウンロードしたファイルが、"sharutils-4.2.1-14.i386.rpm"であれば、以下のようにコマンドラインから入力します。
rpm -ivh sharutils-4.2.1-14.i386.rpm
これで"uudecode"コマンドが使えるようになります。
XF86Config-4の作成
次に"/etc/X11/XF86Config"のファイルをコピーし、"/etc/X11/XF86Config-4"を作成しておきます。
これはタッチパネルドライバのインストールで使われるファイルです。
タッチパネルドライバのインストール
次にタッチパネルドライバをインストールします。
タッチパネル付き液晶モニタに付属するCD-ROMに、Linux用のドライバが含まれています。
CD-ROMの中にはインストールマニュアルも含まれていますが、説明の中に出てくるドライバファイルとは違うものとなっており、ファイル名は"ChiLin.setup"となっています(2003.10現在)
コマンドラインから以下のように入力します。
sh ChiLin.setup
すると、以下の選択画面が表示されます。
(Q) Which installation mode do you prefer?
*(1) Install precompiled binary automatically or
(2) Rebuild all components before installing.
通常は(1)を選択し、もしうまくインストールされなければ改めて(2)を選択して行ってください。
無事インストールが終わると以下の画面が表示されます。
Installation Complete Successfully |
これでXサーバをリスタートするかOSを再起動すれば、タッチパネルが使用可能となります。
タッチパネルの調整は、"/usr/bin/touchcfg"のコマンドを実行することで行えます。
参考
本実験はテクノベインズが独自に行ったもので、メーカー等のサポートはありません。
また、すべてのケースでの動作を保証するものではありません。
Last Update : 2011/09/09
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