リライトカードリーダ・ライタ TCP300の設定・使用例
TCP300をサンプルプログラムで使ってみよう
ここでは、スター精密社のリライトカードリーダ・ライタTCP300Uを使用した例です。
TCP300Uのインストール
TCP300UをPCに接続、電源スイッチを入れます。プラグアンドプレイにより、下記のとおりウィザードが立ち上がります。
「ソフトウェアを自動的にインストールする」にチェックが入っていることを確認の上、「次へ」をクリックします。
「続行」をクリックします。
「完了」をクリックして、インストールを完了します。
TCP300Uがインストールされていることを確認します。
スタート => マイコンピュータ
マウス右クリック => プロパティ =>
システムのプロパティ => ハードウェア =>
デバイスマネージャー => ポート(COMとLPT)
ソフトのインストール
製品に同梱のCD-ROMより、必要なソフトウェアをインストールします。
カード媒体の設定のしかた
RWカードには、白濁、ロイコ、サーマル追記式などがあります。
TCP300で使用するカード媒体を設定するには、次の方法があります。
1.PCに接続したTCP300を直接設定する
2.PCに接続したTCP300で設定カードを作成、TCP300にそのカードを読み込ませ、設定を変更する
いずれも、TCP300 Setting Cardを参照してください。
ソフトを動かしてみよう
TCP300 Serch Port
TCP300が接続されているポートを検出します。
TCP300UがPCに接続され、電源が入っている状態で、TCP300
Serch Portを起動します。
TCP300Uが正常にインストールされ、デバイスとして認識されていると、下記のような画面が表示されます。
ここでは、USBシリアルデバイスとして、COM5にインストールされています。
TCP300 Setting Card
使用するカード媒体、使用印字領域など各種項目を設定できるカードを作成します。
TCP300の設定を直接変更することもできます。
TCP300UがPCに接続され、電源が入っている状態で、TCP300
Setting Cardを起動します。
下記の画面が表示されます。
PCに接続されているTCP300の接続ポート・ボーレートなどを自動検出します。
自動検出に成功すると、右上部のメッセージが、"Serching
TCP300"から"END"に変わり、メッセージは消えます。TCP300がビープします。
「Card Material」にチェックを入れ、カード媒体を選択します。白濁、ロイコ、サーマル追記式などがあります。
ここでは、サーマル追記式を選択しています。「Making
Setting Card」をクリックします。
右上部に”Writing MS Stripe"と表示されたら、設定カードを挿入します。設定変更した項目・内容を記憶、印字した設定カードが作成されます。
作成したカードでTCP300の設定を行うには
1.クリーニングスイッチを押しながら、電源を入れます。ピッと鳴ったら手を離します。
2.TCP300の"STATUS" LEDが点滅したら、設定カードを挿入します。
3.設定を読み取った後、設定カードが自動的に排出されます。設定カードの下部”Setting"欄に、"COMPLETE!"と印字されれば、設定は変更されています。
TCP300 Kappa
営業デモを行ったり、印字サンプルを作成できます。
TCP300UがPCに接続され、電源が入っている状態で、TCP300
Kappaを起動します。
通信条件を選択します。各項目で選択するたびにリターンキーを押して確定します。
ここでは「COM5、9600、8、なし」に設定しています。
上記画面が表示されます。各コマンドボタンを押すことで、コマンドが実行されます。
例:カードに消去・印刷を実行する
1.「テキストデータ転送」ボタンをクリックする。
2.「消去・印刷 実行」ボタンをクリックする。
カードを挿入します。内部に搬送され、消去・印刷の後、排出されます。
TCP300 Point System
擬似ポイントカードシステムです。
TCP300UがPCに接続され、電源が入っている状態で、TCP300
Point Systemを起動します。
下記画面が表示されます。
上部「通信設定」をクリック、通信条件を設定します。
通信条件が設定されると、右上部に通信設定が表示されます。
「通信開始」ボタンをクリックします。通信が成立すると、リード待機状態となります。
カードを挿入すると、内部に搬送されます。
「メッセージ」欄に任意の文字列を、「現在のポイント」、「購入金額」、「レート欄」に任意の数字を入力します。
「合計」ボタンをクリックします。カードが搬送され、ライト/リライトが行われます。
TCP300 OCX Demo
OCXドライバの動作を検証できます。仕様書に記載されたコマンドを任意に実行できます。
TCP300UがPCに接続され、電源が入っている状態で、TCP300
OCX Demoを起動します。
左上部「通信設定」をクリック、通信条件を設定します。
設定が行われ、通信条件が表示されます。
任意のコマンドを送ってみましょう。
<<例1:カードに消去、印字を行う>>
消去+印字→排出コマンド(46h)を送ります。このコマンドの転送フォーマットは以下のとおりです。
‘1’:消去+印字動作後カードは排出されます。
引き抜き待ちカードとなり、処理対象カードになりません。)
「送信コマンド」「パラメータ」を入力し、「任意コマンド送信」ボタンをクリックします。
カードを挿入すると内部に搬送され、消去・印字されたのち排出されます。
<<例2:磁気ストライプに書き込みを行う>>
まず、ライトデータを設定します。ここでは、JISII型データを設定します。
JISII型裏面データ設定コマンド(39h)を送ります。このコマンドの転送フォーマットは以下のとおりです。
この例では、ライトデータは"41"を指定します。
「送信コマンド」「パラメータ」を入力し、「任意コマンド送信」ボタンをクリックします。
ライトデータが設定されました。送信したコマンド、およびTCPからのレスポンスが表示されます。
レスポンス"20h"は「正常に完了」です。
次に、磁気ストライプに書き込みを行います。
磁気ストライプライト→待機コマンド(31h)を送ります。このコマンドの転送フォーマットは以下のとおりです。
STX
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31h
|
ライトトラック指定
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ETX |
BCC |
ライトトラック指定パラメータは"2"を指定します(:トラック2の磁気書込を許可します)
「送信コマンド」「パラメータ」を入力し、「任意コマンド送信」ボタンをクリックします。
磁気ストライプライト->待機コマンドが正常に実行されました。
送信したコマンド、およびTCPからのレスポンスが表示されます。レスポンス"20h"は「正常に完了」です。
書き込んだ磁気情報を確認してみましょう。「磁気読み込み」ボタンをクリックします。
「磁気読み込み」コマンドが実行され、「TCP返信データ」欄に、先ほど書き込んだ"41"が表示されます。
Last Update : 2011/09/09
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