品質が悪いバーコードの読込テストについて

テスト印字に用いた用紙

１,2ページ　バーコード背景色：ブルーハッチング
3,4,5ページ バーコード背景色：白

１枚目はドットインパクトプリンタの布リボンによる印字です。ページ番号が大きくなるほど複写回数が増えるため、印字品質が下がります。しかし、３ページ以降は背景色が白になるのでその分は読みやすくなります。

結果
結果を以下に示します。 

        ◎:非常によく読む, ○:よく読む, △:どうにか読む, ×:読めない

オペレータはバーコードスキャナを使用したことがある人間による個人的評価です。

上記の結果から、スキャナにより読み込みの差異があることがわかります。いずれのバーコードスキャナも、通常使用される範囲ではまったく問題ありませんが、読める/読めないの境目付近にあるバーコードでは上記のような差が出ました。
バーコードスキャナにより、ターゲットとしているバーコードが異なりますので、上記結果が悪いバーコードスキャナが、そのまま性能が悪いとは言えません。今回は特に厳しい条件での読み込み試験のため、上記のような結果となりました。規格範囲外のバーコードを読み込む場合、読む/読まないは判断が難しいところがあります。なぜなら、何でも最大限読も込んでしまった場合、ごみやかすれがあるバーコードを誤って別のバーコードデータとして読み込んでしまう恐れがあります。通常、読込を複数回行い、内部で比較を行い合致した場合に読込OKとする仕様が多くなっています。しかし、実際運用を考えると「規格外のバーコードは全て読まない」ではかなり支障が出ます。
どんなケースでも、何でもOKというのはなかなか難しいようで、ご使用になられる状況などからバーコードスキャナを選択いただくべきではないかと思います。
JANなどを主にご使用される場合は、規格外をなるべくはじくバーコードスキャナを。ドットプリンタなどで印字された伝票など、主に印字品質が悪いバーコードを読む場合は規格外でもなるべく読み込むバーコードスキャナを選択すると運用上良くなるともいます。

Last Update : 2011/09/09