U.si:ma開発記録のページ


設計目標

以下の条件を満足できるように設計を行う。(目標)

  • コンピュータケースにに通風口を作らない。
    密閉レベルはコンピュータケースの穴をふさぐレベルである。
    パッキン等による密閉レベルは高価となり、そのレベルは必要と考えない。
  • ケース内部/外部の強制空冷用のFANは設置しない。
  • CPU専用クーラーも設置しない方向を検討中。(VIAとの確認)
  • 廃熱はケース表面からの放熱とする。
    ケース内部で60W近く消費した場合、ケースはけっこう熱くなる。
  • 未使用コネクタに蓋をする。
  • HDDの交換が容易にできること
  • HDD以外の作動部品を搭載しないことで静音とする。
  • 長時間連続運転可能とする。
  • できる限り小型にする。
  • 防滴、防湿は考慮しない。
  • USB FDD/CD-ROMからブート可能とする。
  • 耐環境性能は通常の事務所室内程度での動作とする。
  • 量産時、実売税込み価格で20万円以下(将来量産リピートで10万円以下)を目標とする。
  • 外部電源もしくは内蔵電源を検討する。

2002年9月よりテスト及び設計を開始。

 

評価中のEPIA-MiniITX/EPIA-M/EPIA-V

(国内発売開始順)

epia-e533.jpg (44724 バイト) VIA製
EPIA-E533
533MHz
CPUヒートシンク放熱
epia-c800.jpg (45704 バイト) VIA製
EPIA-C800
800MHz
CPUFAN強制冷却
5枚評価中

ヒートシンクをはずした状態
VIA C3-800AMHzが見える⇒

epia-c800woheatsink.jpg (61355 バイト)
p6f212.jpg (44780 バイト) FREETECH製
P6F212
667MHz
CPUヒートシンク放熱
epia-m9000.jpg (64035 バイト) VIA製
EPIA-M9000
933MHz
CPUFAN強制冷却
写真無し VIA製
EPIA-M6000
600MHz
CPUヒートシンク放熱
epia-v8000.jpg (63881 バイト) VIA製
EPIA-V
800MHz Samuel-Core
CPUFAN強制冷却
7枚評価中
c3_samuel2.jpg (69203 バイト)
写真無し VIA製
EPIA-V
1000MHz Samuel-Core
CPUFAN強制冷却
評価中
epia-v10000Nh.jpg (78830 バイト) VIA製
EPIA-V
1000MHz Nehemiah-Core
CPUFAN強制冷却
2枚評価中
c3-nehemiah-1g.jpg (85283 バイト)

 Ezra-Coreは結局Mini-ITXでしか採用されず、リリース時期から見た場合、Samuel→Ezra→Samuel→Nehemiahと言う変化となりました。

 

第1フェーズ

  • 以下のMini-ITX系のボード評価
  • 各マザーボード消費電力計測
  • ダンボールによる断熱材中での温度上昇の計測およびCPUストレス負荷
  • CPU安定度のチェック
  • 電源思案/選定
upc00_frontside.jpg (18044 バイト) upc00_insidefront.jpg (22718 バイト)
第1フェーズテスト機の残骸
アルミ材+ダンボール!!
中身です。

  

第2フェーズ

アルミ試作ケースでの温度測定/CPU安定性の試験

upc01_frontside.jpg (27675 バイト) upc01_rear.jpg (31893 バイト)
テストのために放熱器を両側面に配置
全面は実験用スイッチです。
背面

現在電源内蔵での試験中です。

upc01_insidefrontside.jpg (27919 バイト) upc01_insiderear.jpg (39724 バイト)
試作機Phase2では写真左の電源側面にHDDを搭載 右側に内蔵電源。
上記は内部放熱対策は行っていない。

EPIA M(新型ボード)が従来ボードの2倍近い消費電力のために、外部電源では容量的にむつかしい。
→40Wクラスを超えると電源形状がかなり大きくなり、入手した電源によっては外部電源自体にFANがつく。
EPIA Mはマルチメディアを意識したデバイスやメモリもDDR-SDRAMを採用したため発熱量が大きい。

EPIA Mini-ITXボードの場合、消費電力が小さいために電力コントロールが不安定になるため、対策が必要である。

EPIA Mは基板上に5.1chAudio, IEEE1394, MPEG-2デコーダなどマルチメディア系のICが多く搭載され、業務PCで考えた場合、スペック的に不要な機能がかなり多い。
USB2.0と2chあるSerialは良い。

現在VIAでは533MHz、800MHzの新型ボードが出るということで、今後もEPIA Mini-ITX、EPIA Mは併売されていくものと思われます。

 

第3フェーズ

廃熱処理のために、内部サブシャーシ化による実験

upc03_inner1.jpg (42515 バイト)

upc03_inner2.jpg (46314 バイト)

内部シャーシにより2段になっています。

温度センサーのケーブルです。

(2003/01/29)

現在WinStressによる高ストレス状態による発熱実験を繰り返しているが、Via C3-800MHzではかなり高温となる。
いろいろな素材やアイデアで廃熱装置を作成して実験を繰り返す。
データシートではCPUだけで約10Wとなっているため、それに近い発熱となっているようである。
温度測定用にパソコンからサンプリング測定できる11chサーミスタプローブを作成する。
次フェーズ用試作機は5台作成中なので、その機体の温度測定用にさらに2セット分作成を依頼する。

(2002/02/07)

第4フェーズ

性能測定/動作評価用サンプル機が完成。

body1front.jpg (47678 バイト)

body1inside.jpg (46994 バイト)

手で持ってみると、こんなに小さいです。
撮影協力:ジャイアント長谷川

ケース内部:測定ケーブルがいっぱい


温度的にはこのモデルはクリアできたので、評価機にて実現場にての動作評価をいただいております。
並行して、量産用試作の準備に取り掛かる。

(2002/02/25)

第5フェーズ

新型ケースの試作

body2ugl.jpg (38942 バイト)

body2top.jpg (37892 バイト)

フロントはいまだにダミーです。
でもちょっとかっこいい...

天板の丸子穴!!
ネジ処理はまだ行っていません。

前回試作機より大きな放熱効果と量産できるように、ケース構造を一新しました。
廃熱性能を上げるために、数種の側面放熱機をテスト中

(2003/04/01)

第6フェーズ

量産試作機
ROMBIOSによるUSB-BOOT問題に対するVIAの対応が芳しくないために、ハードウェアによりOSインストール用の対策を行う。
量産試作設計に機構の試作、電気回路最終設計に入っています。

(2003/05/13)

front_stay_bb_640.jpg (49967 バイト)

front_standinf_bb_640.jpg (30513 バイト)

rear_stay_bb_640.JPG (51471 バイト)

前面

縦置きスタンド(試作品)

背面

front_stay_lcd_640.JPG (48421 バイト)

front_stay_scanner_640.JPG (33957 バイト)

14インチタッチパネルLCDと

バーコードスキャナと

量産試作板金および内部基板がそろいました。
いよいよ量産向けに最終段階となりました。

(2003/06/10)

Last Update : 2011/09/09


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