U.si:ma気が向いたとき日記
内蔵電源のほうが使用はしやすいが発熱問題が残る。
EPIA Mでは外部電源では容量的に不足する。
並行して外部電源形式も検討する。
(2003/01/09)
EPIA-M5000系でATX電源で動作が不安定になる原因がわかった。
マザーボード中のACPI回路にて+5Vと5V_SB系電源でループができているようである。
逆電流の流れ込みを防ぐことで完全に安定した。
当初負荷条件を疑って、擬似負荷等を挿入していたが問題点が明確となりすっきりした。
思わぬところで時間がかかってしまった。
(2003/01/17)
先週末購入のEPIA-VがKB電源回路ショートにより損傷。もう1枚EPIA-Vを購入。
EPIA-Vは社内修理で復活。
(2003/01/20)
|
今回も苦心作のVAメータが大活躍。電源の全体の動きを1目で同時に観測するのには、やっぱりアナログメータが一番ですね。
|
EPIA-5000/800系で再びATX電源回路との相性問題が発生。
電源起動できなかったり、起動してもHDD起動時やCPU負荷が高い際に電源がシャットダウンしたり不安定になる。
ここ数日の解析調査で、マザーボード中のACPI回路において問題が発生していることが判明した。
ACPIを構成するRT9641Aが誤動作を起こし、動作中にもかかわらずマザーボード内でスタンバイ回路に電源が切り替わっていた。
電源電圧間の相関関係が誤動作の原因で、複数の電源において強制的に特定のパターンの電圧差を与えると再現することがわかった。
この症状はACPIコントローラICを搭載したEPIA-5000、EPIA-800、P6F212で再現した。
また、EPIA-M、EPIA-VはACPIコントローラが異なるので発生しない。
原因はACPIコントローラIC自体なのかマザーボードACPI回路のマザーボード基板内の問題と推測される。
現在組み込み用で試験している電源には5VSBにオーバーカレント検出がついていたため電源自体がシャットダウンしたが、5VSB容量がATX仕様より大くオーバーカレントが検出できない場合、マザーボード内でスタンバイ回路用のトランジスタから基板動作用の電流が流れ込み、電流容量的に障害が発生する可能性がある。
多くの電源でも起こりえる問題なので、あらかじめマザーボード外部で対策を講じておく必要がある。
今回の問題は先日の対策後に、電源の電圧を調整したことで再発したようである。
(2003/01/29)
|
|
|
短冊切り!! |
アルミサブフレーム廃熱と並行して銅C1100素材による熱伝導試験を並行して開始する。
先日導入したワイヤーソーのおかげで30*3mmや20*5mmくらいの銅材であればスパスパ切れる。
(2003/01/31)
|
|
特製 温度計測用サーミスタ
11chをパソコンで読み取れます。 |
ヒートシンク冷却特性試験 |
既成アルミケースをベースに試作を進めてきたが、両サイドの放熱板の特性があまり芳しくない。(あくまでケースの一部なので放熱板としての特性試験は行っていないようで、放熱器の試験データは入手できなかった。)
そのために、放熱板の社内改良による特性試験を行う。
(2003/02/13)
現在作成中の試作ケースはケース&シャーシのみでも通常のパソコン以上の価格となる。
装置全体ではものすごい金額となり、たとえ半分にコストダウンできても量産には使用できない。
これまでの試作での評価結果及びアイデアから量産向けケースの検討を開始する。
[廃熱プレート方式による板金試作中]
2003/02/17)
工場試作板金1号が到着。(特急納期のはずなのに、かなり遅れた...)
さすが第1弾。いろいろあります。フー。
フロントパネルは前のものを加工流用中
(2003/02/20)
|
|
C3 EZRA |
C3 Samuel2 |
EPIA(エピアって呼ぶらしい)の800MHzはC3を用いているが、昨年4月発売のEPIA-MiniITX
800MHzでC3-Ezraが用いられていた。
EBGAタイプでは古い設計であるC3-Samuel2はすでに使われないと思っていた。
ところが最近発売になったEPIA-VでC3-Samuel2が使われている。なぜ?
C3-Samuel2 800MHz(11.3W)はC3-Ezra 800MHz(8.5W)と1.3倍以上電力消費が大きい。
(比較したデータシート自体ベンチマークの基準が違うようで、補正して比較するとC3-Samuel2
800MHzは12.1WとなりEzraとの比は1.43倍となる。)
消費電力は一番のキーポイントなのに。困った....
(2003/02/21)
温度についてはサイドヒートシンクを使用した場合、密閉ケースでの負荷下(WinStress)でのCPU(Ezra
800MHz)表面付近温度で、熱飽和後55℃と目標数値以下にはなっている。
ただし、量産機体設計でコスト的にどこまでヒートシンクを減らせるかが課題である。
現在、フロントフェースデザインを行っているが、アクセントとなるパーツが少なく難しい。
(2003/03/03)
EPIA-MiniITXでOS(WindowsXP)が起動直後に落ちることが観測される。
特殊な環境下(OSが起動した時点でマザーボードの内部温度8〜12℃付近となる場合にのみ発生が再現する。
3月5日の朝一番の冷え込みで発見され、以来毎日テストが続いています。台湾は暖かいからな...
シクシク
|
|
ケース表面が霜ってます。 |
放熱フィン表面温度-15℃... |
さまざまな条件をかえながらテストを行う必要があるが、社内に低温恒温槽が無いため、冷蔵庫のフリーザーを利用していたが、肝心の温度帯をすぐに過ぎてしまうため、ドライアイスまで買い込んでしまいました。
低温実験は恒温槽で行わないと、結露によるショートが発生しますのでまねしないように。
(低温時除湿が行える恒温槽がない場合、上記のように命がけ...)
0度以下はハードディスクの仕様である動作環境温度以下となり、実際にプラッターが回転できない場合がありました。(流体軸受けの粘性が高くなり、モーターが起動できない。)
(2003/03/17)
上記低温化によるトラブルは、その後の実験結果から、基本的にMiniITX(C800)のACPI
ICが引き金を引き、電源が落ちるようである。EPIA-VはACPI ICが異なるためにEPIA-Vでの試作に切り替える。
また、電源も並行して別途電源の開発に着手する。
このところ上記問題でかなりスケジュールがずれこんでいる上に、期末決算、会社組織変更、さらに風邪でエンジニア2名ダウンが重なり、超多忙となってしまってました。
最近の出来事をまとめると
- EPIA-Vの1GHzのテスト。CPUはじめチップセット等かなり熱い。NG。
- 新型ケースの試作が出来上がる。
- EPIA-C800は断念する。
- VIAからEPIAのUSB-FD、USB-CDROMでのBOOTができない問題は解決できないと言う回答を得る。
⇒インストール用のデバイスを作成する必要がある。
(2003/04/01)
量産試作版金が上がった
(2003/06/10)
CS機がいよいよ出荷です。
XP OEM版をプリインストール。
|
|
|
すっきりとした内部構造 |
背面から見る |
ハードディスクの簡単に交換できます。 |
(2003/06/23)
VIA社Kelly Hsuさんと打ち合わせ。(テクノベインズ社内にて)
(2003/07/16)
産業技術研究所にてJIS試験方法にて8時間耐塵試験を行いました。
|
|
|
産業技術研究所 |
防じん試験装置 DT-55 |
試験を待つUCM-0822A |
|
|
|
8時間後。ものすごい状態です。 |
周辺の粉を落とし、取り出した状態 |
試験後、初めて蓋を開いた瞬間 |
この後社へ持ち帰り、無事に動作を確認し、IP5Xレベルの防塵はクリアしていることを確認しました。
また、現状の対策でも外部粉塵の浸入はほとんどなく、コネクタ部分での浸入が微量ですが認められますので、対策レベルを少し上げると防塵を超えた最上位ランクの耐塵(IP6X)までいけそうなことがわかりました。
(2003/07/17)
台湾のSARS渡航勧告解除にてようやく、台湾出張ができるようになる。
さっそく台湾にてVIA社などのメーカーと打ち合わせを行いました。
|
|
|
VIA本社が入ったビル(新店市) |
VIA受付 |
台湾のクダモノ(ドラゴンフルーツ) |
UCM-0822AをComputexTaiwan2003のVIA社ブースにも展示いただける事となり、大変よいミーティングとなりました。
(2003/07/23)
量産試作モデルCS Ver.3ケース試作到着
(2003/09/01)
産業技術研究所にて第2回電源ノイズ試験。
(2003/09/02)
EPIA-VA 8000, EPIA-VA10000ボード到着。(Special Tanks
Miss.Kelly. )
明朝よりマザーボード試験入り。
(2003/09/03)
Last Update : 2011/09/09
|