Windows2000SP3での問題点


現在弊社より販売中のプログラマブルキーボードKB950及びKB980に付属のキー割付プログラムにおきまして、Windows2000にサービスパック3(SP3:ServicePack3)を適用したOS環境において、WindowsOSの起動時に問題が発生することが確認されました。

2002年8月末にマイクロソフト社からWindows2000のSP3がリリースされました。
原因はWindows2000にSP3を適用すると、OSの内部仕様が変更され、WinDriverというデバイスドライバが起動時の初期化で問題を発生し、Windows2000が起動に失敗します。
これまでに確認された症状としましては、Windows2000にSP3を適用した後Windowsを再起動すると、起動途中(画面的にはネットワーク接続を開始しているメッセージ表示後)で再起動してしまい、起動できなくなります。

GIGA-TMS社製プログラマブルキーボードに付属のキー割付プログラムでは、ソフトウェアの一部にWinDriver(Jungo社製:旧社名:KRFTech:イスラエル)というデバイスドライバを使用して開発されております。
WinDriverはWindowsからハードウェアI/Oデバイスを操作するドライバ開発ツールとして販売(国内代理店:XLSOFT)されており、I/Oを操作する必要がある多くのソフトウェアで使用されております。
Windows2000にSP3を適用するとI/O操作に関するWindowsの内部仕様が変わってしまうようです。

Windows2000 SP3の問題に対応した新しいWinDriverがJungo社からリリースされました。
新しいWinDriverを組み込みましたキー割付プログラムがGIGA-TMS社から到着いたしましたので、弊社ホームページにて配布を開始いたしました。
キー割付プログラムをWindows2000にすでにインストールされた、もしくはこれからインストールされます場合、この新しいプログラムに入れ替えていただけますようお願い申し上げます。
Windows2000をお使いで、取り急ぎSP3の適用が無くとも、念のために新しい割付プログラムに変更していただくことを推奨します。
また、下記参考のようにWinDriver自体を入れ替えていただく方法もございますが、弊社では新しいプログラムに再インストールしていただく方法を推奨しております。

このページ作成時点(2002年11月19日)では、Windows2000にServicePack3(SP3)を適用したOS環境において、キー割付プログラムをインストールしたことによる障害であり、キーボード自体やWindows2000以外のOS、Windows2000 SP2以前ではこの問題は報告されていません。

Windows2000 ServicePack3を適用する場合

テクノベインズでは、新しいWinDriverが組み込まれた(GIGA-TMS社から供給された)新しいキー割付プログラムにより動作確認を行いました。

もし、すでに古いキー割付プログラムがインストールされている場合には、最初に製品添付のキー割付プログラムをアンインストールしてください。

 

お客様のWindows2000が起動できない状態となった場合

パソコンをSafeモードで起動して、以下のいずれかをお試しください。

  • 「アプリケーションの追加と削除」にてキー割付プログラムを削除する。
  • 「アプリケーションの追加と削除」にてWindows2000SP3のパッチを削除する。
Windows2000のSP3において、アプリケーションに対して支障が出るようなシステム仕様の変更がマイクロソフトによりなされたようです。
WinDriver開発メーカーであるJungo社から、今回のマイクロソフトの修整トラブル問題に対する対応策が出されております。(英文)
本内容は障害の解決の参考のために掲載しますが、Jungo社からのダウンロード内容につきましては、弊社では一切確認・検証をしておりません。

Technical Document #108 Using WinDriver with Windows 2000 Service Pack 3

上記記述によりますとWinDriver v5.05以前のものがSP3未対応品で、v5.05b以降がSP3対応品であると書かれています。(2002/11/12時点ではv5.21でした。)
基本的にWindows2000SP3に、SP3未対応のWinDriverが組み込まれると問題を発生するようです。
同ホームページではWinDriverを新しいバージョンに置き換えることでSP3対応にできると書かれています。
最新版のWinDriverは、同ホームページからダウンロードできるようです。

  • WINNT¥system32¥drivers¥windrvr.sysを削除する。
  • WINNT¥system32¥drivers¥windrvr.sysを新しいバージョンに置き換える。

Jungo社の国内代理店であるXLSOFTのホームページに本件の国内向けの日本語の記載があります。

8.15 Windows 2000 SP3 のマシンで WinDriver を使用するとブルースクリーンになります。

(2002/11/12)

 
Last Update : 2017/05/10